◇◆◇日々のみ言葉
2021年3月30日(火)
◎聖書箇所【マルコの福音書11章12節~19節】
11:12 翌日、彼らがベタニヤを出たとき、イエスは空腹を覚えられた。
11:13 葉の茂ったいちじくの木が遠くに見えたので、それに何かありはしないかと見に行かれたが、そこに来ると、葉のほかは何もないのに気づかれた。いちじくのなる季節ではなかったからである。
11:14 イエスは、その木に向かって言われた。「今後、いつまでも、だれもおまえの実を食べることのないように。」弟子たちはこれを聞いていた。
11:15 それから、彼らはエルサレムに着いた。イエスは宮にはいり、宮の中で売り買いしている人々を追い出し始め、両替人の台や、鳩を売る者たちの腰掛けを倒し、
11:16 また宮を通り抜けて器具を運ぶことをだれにもお許しにならなかった。
11:17 そして、彼らに教えて言われた。「『私の家は、すべての民の祈りの家と呼ばれる。』と書いてあるではありませんか。それなのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしたのです。」
11:18 祭司長、律法学者たちは聞いて、どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。イエスを恐れたからであった。なぜなら、群衆がみなイエスの教えに驚嘆していたからである。
11:19 夕方になると、イエスとその弟子たちは、いつも都から外に出た。
◎ショートメッセージ
《今週は受難週です。週の始めの日である日曜日に主イエスはろばの子に乗ってエルサレムに入場されました。そしてその後、都を出てベタニヤに行き、そこに泊まられたのです。この時には、マルタとマリア姉妹と弟ラザロの家を拠点にし、エルサレムとベタニアを往復されたのです。
また、その道のりの途中に「ゲッセマネの園」が有りました。主イエスは、そこで祈られ、また弟子たちを教えられたのです。
さて、そして次の日です。すなわち月曜日になります。主イエスの一行はベタニアの三姉弟の家を後にします。すると、空腹を覚えられたと言うのです。
と言うことから、考えられる事は、朝食後ではなく、午前中の昼近くになった時に、エルサレムに向けて出発されたと言うことです。
すると、葉が茂ったいちじくの木が遠くに見えたと言うのです。主は、それに何かありはしないかと見に行かれました。
ユダヤ地方のいちじくは、年二回実をつけるそうです。マルコは、「いちじくのなる季節ではなかったからである」と注釈をつけています。
主イエスは、私たちと同じくまことの人間でしたが、同時に創造主なる神様でもありました。そうであるならば、その事はすでに知っておられたはずなのです。そして、そのいちじくの木に向かって言われます。
「今後、いつまでも、だれもおまえの実を食べることのないように。」
弟子たちはこれを聞いていました。この後、宮清めをなされます。マタイは、前日に宮清めされた事を書いていますが、マルコは、その翌日の事として書き記しています。どちらが正しいのかは分かりかねますが、もしかしましたら、二日間にわたって、二回行なわれたかも知れません。明日は、受難週の三日目となります。》