◇◆◇日々のみ言葉
2021年4月17日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書12章9節~13節】
12:9 イエスはそこを去って、会堂にはいられた。
12:10 そこに片手のなえた人がいた。そこで、彼らはイエスに質問して、「安息日にいやすことは正しいことでしょうか。」と言った。これはイエスを訴えるためであった。
12:11 イエスは彼らに言われた。「あなたがたのうち、だれかが一匹の羊を持っていて、もしその羊が安息日に穴に落ちたら、それを引き上げてやらないでしょうか。
12:12 人間は羊より、はるかに値うちのあるものでしょう。それなら、安息日に良いことをすることは、正しいのです。」
12:13 それから、イエスはその人に、「手を伸ばしなさい。」と言われた。彼が手を伸ばすと、手は直って、もう一方の手と同じようになった。
◎ショートメッセージ
《主イエスと弟子たちの一行は、安息日にユダヤ人の会堂に礼拝する為に入られました。すると、そこに片手のなえた人がいた、と言うのです。この人は偶然に、ここにいたのではありません。パリサイ人や律法学者たちがあえて連れて来たのです。
と言うことは、彼らも、そして主イエスと弟子たちも、そのユダヤの町に泊まっていたことになります。
実は、この奇跡のいやしの記事は、マルコとルカによる共観福音書にも並行記事として記載されています。マルコの福音書によりますと、舞台はカペナウムとなり、カペナウムのシナゴークとなります。よって、主イエスと弟子たちは、シモン・ペテロの家(主の家)において、安息日を守っていたことになります。
マルコによりますと、
『イエスはまた会堂にはいられた。そこに片手のなえた人がいた。彼らは、イエスが安息日にその人を直すかどうか、じっと見ていた。イエスを訴えるためであった。
イエスは手のなえたその人に、
「立って、真中に出なさい。」と言われた。それから彼らに、
「安息日にしてよいのは、善を行なうことなのか、それとも悪を行なうことなのか。いのちを救うことなのか、それとも殺すことなのか。」と言われた。彼らは黙っていた。
イエスは怒って彼らを見回し、その心のかたくななのを嘆きながら、その人に、
「手を伸ばしなさい。」と言われた。彼は手を伸ばした。するとその手が元どおりになった。(マルコの福音書3:1~3:5)』と書かれています。
ルカの福音書における並行記事は、マルコの福音書とほぼ同じ内容です。
しかし、
「あなたがたのうち、だれかが一匹の羊を持っていて、もしその羊が安息日に穴に落ちたら、それを引き上げてやらないでしょうか。人間は羊より、はるかに値うちのあるものでしょう。それなら、安息日に良いことをすることは、正しいのです。」と言う主イエスの言葉は、マタイの福音書にしか記載されておりません。
主イエスに取って、私たちは間違いなく羊です。「だれかが一匹の羊を持っていて」と言うことは、主イエスが「私」と言う羊、また「あなた」と言う羊を持っていると言うことなのです。
ここから、私たちの神様は、主イエスは、私たち一人一人を大切に思われ、また良い事をして下さることが分かります。そしてその最高の良き御わざこそ、「十字架」なのです。》