◇◆◇日々のみ言葉
2021年4月30日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書12章34節~35節】
12:34「まむしのすえたち。おまえたち悪い者に、どうして良いことが言えましょう。心に満ちていることを口が話すのです。
12:35 良い人は、良い倉から良い物を取り出し、悪い人は、悪い倉から悪い物を取り出すものです。」
◎ショートメッセージ
《主イエスは、パリサイ人や律法学者たちに、
「まむしのすえたち。おまえたち悪い者に、どうして良いことが言えましょう。心に満ちていることを口が話すのです。」と言われました。
ここで問題にされていることは、「心に満ちていること」なのです。主イエスは、神様が人となって、この世に、私たちの住んでいる世界に来て下さいました。
私たちと同じように、完全な人間でしたが、と同時に創造主なる神様でもあったのです。そしてその確固たる証拠は、主は人の心を読むことが出来たのです。
「良い人」は「良い倉」から「良い物」を取り出し、と主は言われますが、果たして「良い人」は存在するのでしょうか。
預言者エレミアはこう言います。
『人の心は何よりも陰険で、それは直らない。だれが、それを知ることができよう。(エレミヤ書17:9)』と。
これが真実です。主イエス様だけが唯一の「良い人」なのです。主以外に「良い倉」、すなわち「良い心」から「良いもの」を取り出せる人はいないのです。
よって、すべての人間は、「悪い人」であって、「悪い倉」すなわち「悪い心」から「悪いもの」を取り出すしかないのです。
それでは「救い」はないのでしょうか。
いいえ。主イエス様の十字架によって、救いの御わざは完了します。もっとも、マタイの福音書のこの時点においては、まだ先の成就となりますが。
助け主である聖霊が、その人に来て下さり、心の中に住んで下さらなければ、その人の心は以前のままです。
そして、それこそがエレミヤに与えられた預言の成就になるのです。
『見よ。その日が来る。その日、私は、イスラエルの家とユダの家とに、新しい契約を結ぶ。その契約は、私が彼らの先祖の手を握って、エジプトの国から連れ出した日に、彼らと結んだ契約のようではない。私は彼らの主であったのに、彼らは私の契約を破ってしまった。
彼らの時代の後に、私がイスラエルの家と結ぶ契約はこうだ。私は私の律法を彼らの中に置き、彼らの心にこれを書きしるす。私は彼らの神となり、彼らは私の民となる。(エレミヤ書31:31~ 31:33)』と。
あなたの心はどうでしょうか。聖霊様が住んでおられるなら、あなたは「良い心」の持ち主であり、そして「良い倉」から「良いもの」を取り出すことが出来るのです。》