◇◆◇日々のみ言葉
2021年5月5日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書12章42節】
12:42「南の女王が、さばきのときに、今の時代の人々と共に立って、この人々を罪に定めます。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たからです。しかし、見なさい。ここにソロモンよりもまさった者がいるのです。」
◎ショートメッセージ
《次に主イエスは、これまたユダヤ人ならば誰もが知っている「シェバの女王」について言及されています。
第Ⅰ列王記によりますと、
『ときに、シェバの女王が、主の名に関連してソロモンの名声を伝え聞き、難問をもって彼をためそうとして、やって来た。彼女は、非常に大ぜいの有力者たちを率い、らくだにバルサム油と、非常に多くの金および宝石を載せて、エルサレムにやって来た。彼女はソロモンのところに来ると、心にあったすべてのことを彼に質問した。
ソロモンは、彼女のすべての質問を説き明かした。王がわからなくて、彼女に説き明かせなかったことは何一つなかった。
シェバの女王は、ソロモンのすべての知恵と、彼が建てた宮殿と、その食卓の料理、列席の家来たち従者たちが仕えている態度とその服装、彼の献酌官たち、および、彼が主の宮で捧げた全焼のいけにえを見て、息も止まるばかりであった。彼女は王に言った。「私が国であなたの事績とあなたの知恵とについて聞き及んでおりましたことは本当でした。実は、私は、自分で来て、自分の目で見るまでは、そのことを信じなかったのですが、驚いたことに、私にはその半分も知らされていなかったのです。
あなたの知恵と繁栄は、私が聞いていたうわさよりはるかにまさっています。なんと幸せなことでしょう。あなたにつく人たちは。なんと幸せなことでしょう。いつもあなたの前に立って、あなたの知恵を聞くことのできる家来たちは。あなたを喜ばれ、イスラエルの王座にあなたを着かせられたあなたの神、主はほむべきかな。主はイスラエルを永久に愛しておられるので、あなたを王とし、公正と正義とを行なわせられるのです。」(第Ⅰ列王記10:1~10:9)』と、書き記されています。
もちろん彼女はいわゆる「異邦人」です。伝承では、アラビア南西部にあった国と言われています。イスラエルからは南にあたります。それゆえ、主イエスは「南の女王」と呼んでいます。
列王記に記載された女王の告白から見ますと、彼女はイスラエルの真の神を信じていることは明白です。そして主イエスも、そのことを証言しています。
また、「今の時代」の人々とは、主イエスを信じ従う者であり、具体的には「十二使徒」を指しています。使徒たちと共に、南の女王が「この人々」を、すなわちパリサイ人や律法学者たちを罪に定めると言われているのです。
そして、ご自身のことを「ソロモン」よりもまさった者と言われています。実は、この世に生まれた人間の中で、ソロモン以上に知恵に勝った者は存在しません。そのソロモンよりも勝る者と言うならば、それはもはや人間ではなく、神の御子であることになるのです。》