◇◆◇日々のみ言葉
2021年5月14日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書13章3節~9節】
13:3 イエスは多くのことを、彼らにたとえで話して聞かされた。「種を蒔く人が種蒔きに出かけた。
13:4 蒔いているとき、道ばたに落ちた種があった。すると鳥が来て食べてしまった。
13:5 また、別の種が土の薄い岩地に落ちた。土が深くなかったので、すぐに芽を出した。
13:6 しかし、日が上ると、焼けて、根がないために枯れてしまった。
13:7 また、別の種はいばらの中に落ちたが、いばらが伸びて、ふさいでしまった。
13:8 別の種は良い地に落ちて、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍の実を結んだ。
13:9 耳のある者は聞きなさい。」
◎ショートメッセージ
《同じ箇所からの三回目となります。今日は、「種を蒔く人」のたとえの解き明かしの最後となります。
主イエスは言われました。
「別の種は良い地に落ちて、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍の実を結んだ。」と。
それでは、「良い地」とは何なのでしょうか。考えて見たいと思います。地とは何をたとえていましたか。それは「人の心」です。または、「魂」の部分とも言えます。
柔らかな心、幼子のような心こそが良い地です。また、良い地とは最初から良い地ではありません。それは耕された地のことです。耕された地でなければ、芽を出しても、実を結ぶまでには育たないからです。
それでは、どうやって「人の心」あるいは「魂」を耕すことが出来るのでしょうか。それは「み言葉」です。主イエス様の語られた、生きているみ言葉です。み言葉によって耕されるのです。
ヘブル人への手紙の著者はこう言います。
『神の言葉は生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、魂と霊、関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し、心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます。(ヘブル書4:12)』
主の兄弟ヤコブはこう勧めます。
『ですから、すべての汚れやあふれる悪を捨て去り、心に植えつけられたみ言葉を、すなおに受け入れなさい。み言葉は、あなたがたの魂を救うことができます。(ヤコブの手紙1:21)』と。
そしてペテロもこう勧めます。
『愛する者たちよ。あなたがたにお勧めします。旅人であり寄留者であるあなたがたは、魂に戦いをいどむ肉の欲を遠ざけなさい。(第Ⅰペテロ2:11)』と。
私たちは、み言葉によって「魂の救い」を受けている者です。そうであるとしたら、主イエス様が言われたように、百倍、六十倍、三十倍の実を結ぶはずなのです。いや、もしかしたら、もうすでに実が結び始めているのかも知れません。それだからこそ、「心を見張る」必要があるのです。》