• 日々のみ言葉 2021年5月15日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年5月15日(土)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書13章9節】
    13:9 「耳のある者は聞きなさい。」

    ◎ショートメッセージ
    《主イエスは、ここで初めて「種を蒔く人」のたとえを用いて教えられました。このたとえは、非常に詳しく、しかも三つの共観福音書に掲載されています。
     有名な「山上の垂訓」も、そしてこの「種を蒔く人」の教えも、何度も何度も繰り返し、群衆に、そして弟子たちに教えられたに違いありません。

     この頃までの主イエスの働きは、人々の病や不具合のいやしと、悪霊追い出しがおもに中心でしたが、徐々に使徒たちへの弟子訓練に移行しつつしていました。
     やがて、主イエスは十字架と復活と昇天を通られます。それまでに、世界の運命を託すことになる、愛する十二弟子を、力強いご自身の証人として立ち上がれるまでに、訓練する必要があったわけです。

    「耳のある者は聞きなさい」と、このたとえは締めくくられています。

     実は、この表現は何度もされています。この意味は何でしょうか。人間は皆耳を持っています。耳が不自由な人でなければ、耳が聞こえるはずです。
     主イエスが言われていることは、耳が聞こえる人に対して、すなわち健常者に対して語られているのです。

     現代訳はこう訳しています。
    『「私の言っていることが何を意味しているのか、よく考えてみなさい。」』と。

     もちろんこのたとえは、群衆に向かって語られています。それと同時にパリサイ人や律法学者たちにも語られています。そして、使徒たちにも語られているのです。

     実はイザヤ書には、このような預言があるのです。
    『「行って、この民に言え。『聞き続けよ。だが悟るな。見続けよ。だが知るな。』この民の心を肥え鈍らせ、その耳を遠くし、その目を堅く閉ざせ。自分の目で見、自分の耳で聞き、自分の心で悟り、立ち返って、いやされることのないために。」(イザヤ書6:9~6:10抜粋)』

     この箇所は、新約聖書に数多く引用されています。パリサイ人や律法学者たちはもちろんのこと、ユダヤ人ならば良く知っているイザヤ書の言葉です。主イエスは、彼らがこの言葉を知っていることを前提として、話しているのです。

    「耳のある者は聞きなさい。」

     しかし、パリサイ人や律法学者たちを始め、多くのユダヤ人は、主イエスの語られた言葉を理解することは出来ませんでした。
     なぜなら、主が語られた言葉は、霊的な言葉であって、霊で聴かなければならないのです。そして聖霊様の助けなくしては、その真意を悟ることが出来ないのです。

     またこの言葉は、二千年前の過去の言葉ではありません。今生きている人々にも、主は語り続けています。「耳のある者は聞きなさい。」と。》

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