◇◆◇日々のみ言葉
2021年5月16日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書13章10節~11節】
13:10 すると、弟子たちが近寄って来て、イエスに言った。「なぜ、彼らにたとえでお話しになったのですか。」
13:11 イエスは答えて言われた。「あなたがたには、天の御国の奥義を知ることが許されているが、彼らには許されていません。」
◎ショートメッセージ
《マタイの福音書13章の最初に、このような事が書かれています。
『イエスは多くのことを、彼らにたとえで話して聞かされた。(マタイの福音書13:3抜粋)』と。ここで言われている「彼ら」とは、群衆であり、またパリサイ人や律法学者たちを指していることになります。
詩篇にはこう預言されています。
『すべての国々の民よ。これを聞け。世界に住むすべての者よ。耳を傾けよ。低い者も、尊い者も、富む者も、貧しい者も、共どもに。
私の口は知恵を語り、私の心は英知を告げる。私はたとえに耳を傾け、立琴に合わせて私のなぞを解き明かそう。(詩篇49:1~49:4)』
そして、
『私の民よ。私の教えを耳に入れ、私の口の言葉に耳を傾けよ。私は、口を開いて、たとえ話を語り、昔からのなぞを物語ろう。
それは、私たちが聞いて、知っていること、私たちの先祖が語ってくれたこと。それを私たちは彼らの子孫に隠さず、後の時代に語り告げよう。主への賛美と御力と、主の行なわれた奇しいわざとを。(詩篇78:1~78:4)』と書かれています。
主イエスが、たとえを用いて語られたのは、まさに、この預言の成就になります。ところで、詩篇49篇と詩篇78篇において、共通している言葉があります。それは、『耳を傾けよ。』と言う命令です。主イエスも言われます。「耳のある者は聞きなさい」と。
「なぜ、彼らにたとえでお話しになったのですか。」
「あなたがたには、天の御国の奥義を知ることが許されているが、彼らには許されていません。」
主イエスが言われる「奥義」とは、それは主が語られている「たとえ」は、霊的な言葉であって、人間の知識では計り知ることが出来ないからです。つまり、霊で理解しなければならないのです。そしてそれは、聖霊様の助けなくしては、不可能とも言えるのです。
しかし、弟子たちでさえ、「種を蒔く人」のたとえは、理解できませんでした。よってこの後、主イエスはその解き明かしを弟子たちに教えられるのです。》