• 日々のみ言葉 2021年5月13日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年5月13日(木)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書13章3節~9節】
    13:3 イエスは多くのことを、彼らにたとえで話して聞かされた。「種を蒔く人が種蒔きに出かけた。
    13:4 蒔いているとき、道ばたに落ちた種があった。すると鳥が来て食べてしまった。
    13:5 また、別の種が土の薄い岩地に落ちた。土が深くなかったので、すぐに芽を出した。
    13:6 しかし、日が上ると、焼けて、根がないために枯れてしまった。
    13:7 また、別の種はいばらの中に落ちたが、いばらが伸びて、ふさいでしまった。
    13:8 別の種は良い地に落ちて、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍の実を結んだ。
    13:9 耳のある者は聞きなさい。」

    ◎ショートメッセージ
    《昨日および一昨日と同じ箇所からとなります。

     主イエスは、この時に初めて「種を蒔く人」のたとえを話されました。蒔かれた種の一つの種は、道ばたに落ちました。やって来たカラスに食べられてしまい、芽を出すことは出来ませんでした。また別な種は土の薄い岩地に落ちました。土があった為、芽を出したのですが、太陽の日差しに焼かれ、干からびて枯れてしまいました。
     
     そして、ある種は、「いばらの中」に落ちたのです。土があった為、芽を出し、伸びようとしたのですが、いばらにふさがれてしまった、と言うのです。

     旧約聖書に最初にいばらが登場するのは創世記です。神様がアダムに言われます。
    『「あなたが、妻の声に聞き従い、食べてはならないと私が命じておいた木から食べたので、土地は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。土地は、あなたのために、いばらとあざみを生えさせ、あなたは、野の草を食べなければならない。あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついに、あなたは土に帰る。」(創世記3:17~3:19抜粋)』

     いばらが生えた土地は、非常に開墾が難しいことは、農夫ならば誰もが知っています。特に根が深く、また鋭いトゲがたくさんついていて、抜き去るには、多くの労力が必要とされるのです。
     随分昔の話になるのですが、裏庭に野バラ(いばら)が生えたことがありました。それを抜く為には、まずトゲを全部取り去る必要がありました。しかし、残っていた一本のトゲが刺さって、非常に苦しい思いをしたことがあります。それほどに、トゲは鋭く堅固だったのです。
     それでは、具体的に「いばら」とは何でしょうか。それは、世のことなのです。つまり「世の思い煩い」や「富の誘惑」であり、名誉、地位、成功、お金などの欲望や快楽のことです。
     まさに主イエス様が言われたとおりなのです。
    『「だれも、ふたりの主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛したり、一方を重んじて他方を軽んじたりするからです。あなたがたは、神にも仕え、また富にも仕えるということはできません。」(マタイの福音書6:24)』と。
     私たちは、「世」を愛するのか、「神様」を愛するのか選ばなければならないのです。》

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