◇◆◇日々のみ言葉
2021年5月12日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書13章3節~9節】
13:3 イエスは多くのことを、彼らにたとえで話して聞かされた。「種を蒔く人が種蒔きに出かけた。
13:4 蒔いているとき、道ばたに落ちた種があった。すると鳥が来て食べてしまった。
13:5 また、別の種が土の薄い岩地に落ちた。土が深くなかったので、すぐに芽を出した。
13:6 しかし、日が上ると、焼けて、根がないために枯れてしまった。
13:7 また、別の種はいばらの中に落ちたが、いばらが伸びて、ふさいでしまった。
13:8 別の種は良い地に落ちて、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍の実を結んだ。
13:9 耳のある者は聞きなさい。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
主イエスは、この時に初めて「種を蒔く人」のたとえを話されました。
「種を蒔く人」とは、主イエスご自身のことを指していることは、昨日学んだとおりです。そして「種」とは「福音」のことであり、具体的には、主イエスの語られた「み言葉」を表わしています。
そして、「道ばた」、「岩地」、「いばらの中」、「良い地」とは、人の心を指しています。「み言葉」と言う「種」は、人の心の中に蒔かれるのです。今日は、「岩地に蒔かれた種」について考えて見たいと思います。
「また、別の種が土の薄い岩地に落ちた。土が深くなかったので、すぐに芽を出した。しかし、日が上ると、焼けて、根がないために枯れてしまった。」
棟方志功の絵には、海岸の岩に見事な松の木が描かれていることをよく目にします。あんな岩地の上によく芽を出して、木として成長したと思うのは、私だけでしょうか。
それと同じように、主イエスの蒔かれた種が、土の薄い岩地に落ちたのです。そこには、薄かったのですが、種が芽を出す為の最低の土はあったと言うことです。
それで、すぐに芽を出します。しかし、日が上ると、あっという間に土の水分が蒸発してしまい、枯れてしまったと言うのです。これは、何を意味しているのでしょうか。
主イエスのみ言葉を聞くと、喜んで、すぐに受け入れて信じる人を指しています。そこまでは「良い地に蒔かれた種」と同じです。素晴らしいことです。
しかし、試練や、自分が思っても見なかったことが起きると、あっさりと信仰を捨ててしまう人を表わしています。
悪魔や悪霊どもは、何としても私たちの信仰を奪おうと躍起になっています。「根」が深ければ、すなわち、主イエス様にしっかりと繋がっていれば、すぐに信仰を捨ててしまうようなことは、起こらないはずです。
しかし、得てして、信仰暦が浅い人ほど、悪魔に足をすくわれやすい事も事実です。私たちも、もちろん注意する必要があることは言うまでもありません。》