◇◆◇日々のみ言葉
2021年5月17日(月)
◎聖書箇所【マタイの福音書13章12節~15節】
13:12「というのは、持っている者はさらに与えられて豊かになり、持たない者は持っているものまでも取り上げられてしまうからです。
13:13 私が彼らにたとえで話すのは、彼らは見てはいるが見ず、聞いてはいるが聞かず、また、悟ることもしないからです。
13:14 こうしてイザヤの告げた預言が彼らの上に実現したのです。『あなたがたは確かに聞きはするが、決して悟らない。確かに見てはいるが、決してわからない。
13:15 この民の心は鈍くなり、その耳は遠く、目はつぶっているからである。それは、彼らがその目で見、その耳で聞き、その心で悟って立ち返り、私にいやされることのないためである。』
◎ショートメッセージ
《「なぜ、彼らにたとえでお話しになったのですか。」弟子たちは主イエスに聞きます。
「あなたがたには、天の御国の奥義を知ることが許されているが、彼らには許されていません。」と主は答えられます。そして、その理由を続けて述べられたのが、本日の聖書箇所となります。
「というのは、持っている者はさらに与えられて豊かになり、持たない者は持っているものまでも取り上げられてしまうからです。」と、主はその理由の一つを言われました。
それでは、「持っている者」とは何を持っているのでしょうか。そして「持たない者」とは何を持っていないのでしょうか。
それは「信仰」です。主イエスに対する信仰です。そして主イエスを信じ従う者には与えられる「御霊」を指しています。「御霊」とは、「聖霊様」のことです。
「信仰」も、そして「聖霊様」も、父なる神様が与えて下さるものなのです。ここで、注意しなければならないことがあります。それは「聖霊様」は「力」や「能力」などではありません。人格を持たれた、創造主の第三位格の神様であられるのです。
この時、まだペンテコステは未来の出来事でした。しかし、十二使徒そして主イエスを信じ従い、行動を共にしていた女たちにも、聖霊様は与えられていたと信じています。 つまり、限定的に、父なる神様の許可により、御子イエスを信じる者には、聖霊様が共に住み、そして満たしておられたと言うことです。
「聖霊様」と共に歩む者には、さらに霊的な奥義が与えられ、さらに祝福と恵みがやって来ます。
しかし、主イエスを否定し反対する者には、持っていた聖書のみ言葉に約束された祝福や霊的なものまで、取り上げられてしまうことを、主は言っておられます。
パリサイ人や律法学者たちは、当時、確かにもっとも聖書に通じており、また厳格に先祖によって定められた行ないを守っていたのです。
そして自分たちこそが、神様の定められた律法をすべて守ることの出来る、正しい聖なる者であると自負していました。
また、一般のユダヤの人々から、多大な尊敬と賞賛を受けていました。しかし、主イエスは、彼らは目が見えず、耳が聞こえない者たちであると、厳しくいさめておられるのです。明日も同じ箇所から続きとなります。》