• 日々のみ言葉 2021年5月25日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年5月25日(火)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書13章34節~35節】
    13:34 イエスは、これらのことをみな、たとえで群衆に話され、たとえを使わずには何もお話しにならなかった。
    13:35 それは、預言者を通して言われた事が成就するためであった。「私はたとえ話をもって口を開き、世の初めから隠されていることどもを物語ろう。」

    ◎ショートメッセージ
    《主イエスは、群衆に向かって、またパリサイ人や律法学者たちに向かって、様々なたとえを用いて教えられました。しかし、彼らはそれを悟ることが出来なかったのです。

     かつては、カペナウムの取税人であったレビ、すなわちマタイは、この事について、詩篇に書かれた預言が成就したことを解釈しています。取税人であっても、詩篇に書かれたみ言葉を良く知っていることには驚きです。。
     そうであるとしたら、まさしくパリサイ人や律法学者たちは、どれほど旧約聖書に通じていることになるのでしょうか。

     当時、最高議会サンヘドリンの議員であったガマリエル、そしてエルサレム神学校長であったと伝えられているニコデモに至っては、ほぼ旧約聖書全文を記憶していたと言っても決して言い過ぎではないと思われます。
     特に、主イエスが「異邦人の使徒」に選んだサウロ、すなわち後のパウロは、ガマリエルの弟子として、旧約聖書に通じていたことは、まったく疑いの余地のないことです。
     私は、「ラバン(ラビのラビと言う意味)」と呼ばれたガマリエルは、自分の後継者として、サウロを考えていたに違いないと思っています。

     さて、マタイが引用した言葉は、詩篇78篇2節からです。原文は、
    『私は、口を開いて、たとえ話を語り、昔からのなぞを物語ろう。(詩篇78:2)』となっています。

     しかし、主イエスは公生涯の最後において、たとえではなく真実を、弟子たちに語られました。
     その事をヨハネは、
    『「私は父から出て、世に来ました。もう一度、私は世を去って父のみもとに行きます。」弟子たちは言った。
    「ああ、今あなたははっきりとお話しになって、何一つたとえ話はなさいません。いま私たちは、あなたがいっさいのことをご存じで、だれもあなたにお尋ねする必要がないことがわかりました。これで、私たちはあなたが神から来られたことを信じます。」(ヨハネの福音書16:28~16:30)』と、書き記しているのです。

     弟子たちは、素晴らしい告白をしますが、数時間後に弟子たちは、ゲッセマネにおいて、主イエスを残して逃げてしまうです。
     よって、いかに信仰が弱かったかが分かると言うものです。しかし、本物の使徒になる為には、この挫折が必要であったことは、言うまでもないことです。》

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