• 日々のみ言葉 2021年6月5日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年6月5日(土)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書13章54節~58節】
    13:54 それから、ご自分の郷里に行って、会堂で人々を教え始められた。すると、彼らは驚いて言った。「この人は、こんな知恵と不思議な力をどこで得たのでしょう。
    13:55 この人は大工の息子ではありませんか。彼の母親はマリヤで、彼の兄弟は、ヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではありませんか。
    13:56 妹たちもみな私たちと一緒にいるではありませんか。とすると、いったいこの人は、これらのものをどこから得たのでしょう。」
    13:57 こうして、彼らはイエスにつまずいた。しかし、イエスは彼らに言われた。「預言者が尊敬されないのは、自分の郷里、家族の間だけです。」
    13:58 そして、イエスは、彼らの不信仰のゆえに、そこでは多くの奇蹟をなさらなかった。

    ◎ショートメッセージ
    《主イエスは、公生涯において、故郷ナザレへ二回もしくは三回戻られたと伝えられています。聖書には、明確に二回の訪問が描かれています。この記事は、二回目の訪問になるかと思われます。

     マルコの福音書の並行記事によれば、
    『イエスはそこを去って、郷里に行かれた。弟子たちもついて行った。安息日になったとき、会堂で教え始められた。それを聞いた多くの人々は驚いて言った。
    「この人は、こういうことをどこから得たのでしょう。この人に与えられた知恵や、この人の手で行なわれるこのような力あるわざは、いったい何でしょう。この人は大工ではありませんか。マリヤの子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではありませんか。その妹たちも、私たちとここに住んでいるではありませんか。」
     こうして彼らはイエスにつまずいた。イエスは彼らに言われた。
    「預言者が尊敬されないのは、自分の郷里、親族、家族の間だけです。」
     それで、そこでは何一つ力あるわざを行なうことができず、少数の病人に手を置いていやされただけであった。イエスは彼らの不信仰に驚かれた。それからイエスは、近くの村々を教えて回られた。(マルコの福音書6:1~6:6)』

     この二つの箇所から分かることがあります。一つは、すでに育ての父ヨセフは召されていることです。それゆえ「マリアの子」と呼ばれています。また、ナザレにはユダヤ人の会堂すなわちシナゴークがあったことも分かります。

     今回、ナザレの故郷の人々は、主イエスに対して横暴な振る舞いはしなかったようです。それは、もちろん十二使徒たち、および他の弟子たちも一緒であったからです。特に、ガリラヤ湖の漁師であったシモン・ペテロと弟アンデレ、そしてゼベダイの子ヤコブとヨハネは、屈強な肉体の持ち主であったに違いありません。
     また、かつては熱心党に所属していたシモンも同行していたのです。その弟子たちが
    、主イエスを守るようにして護衛していました。よって、うかつに手を出すことは出来なかったに違いありません。
     ナザレの故郷の人々の目には、救い主である主イエスではなく、ヨセフとマリアの息子で、一人の大工にしか見えなかったのです。》

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