• 日々のみ言葉 2021年6月9日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年6月9日(水)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書14章4節~11節】
    14:4 それは、ヨハネが彼に、「あなたが彼女をめとるのは不法です。」と言い張ったからである。
    14:5 ヘロデはヨハネを殺したかったが、群衆を恐れた。というのは、彼らはヨハネを預言者と認めていたからである。
    14:6 たまたまヘロデの誕生祝いがあって、ヘロデヤの娘がみなの前で踊りを踊ってヘロデを喜ばせた。
    14:7 それで、彼は、その娘に、願う物は何でも必ず上げると、誓って堅い約束をした。
    14:8 ところが、娘は母親にそそのかされて、こう言った。「今ここに、バプテスマのヨハネの首を盆に載せて私に下さい。」
    14:9 王は心を痛めたが、自分の誓いもあり、また列席の人々の手前もあって、与えるように命令した。
    14:10 彼は人をやって、牢の中でヨハネの首をはねさせた。
    14:11 そして、その首は盆に載せて運ばれ、少女に与えられたので、少女はそれを母親のところに持って行った。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日からマタイの福音書の学びも、第14章に入りました。ここでマタイは、バプテスマのヨハネの殉教について触れています。

     その頃のことです。ユダヤとガリラヤの国主ヘロデ・アンティパスは、主イエスのうわさを聞いて、侍従たちにこう言ったのです。
    「あれはバプテスマのヨハネだ。ヨハネが死人の中からよみがえったのだ。だから、あんな力が彼のうちに働いているのだ。」と。

     ここで、ヘロデはヨハネが復活したことのように捕らえています。実は、ヘロデは、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで、ヨハネを捕えて縛り、牢に入れたのです。
     それは、ヨハネが彼に、「あなたが彼女をめとるのは不法です。」と言い張ったからです。ここにも不思議なことが書かれています。それは、ヘロデ王とバプテスマのヨハネとは、面識があったと言うことです。しかも、ヨハネは王に忠告しています。

     マタイは、『ヘロデはヨハネを殺したかったが、群衆を恐れた。』と注釈していますが、マルコの福音書の並行記事では、そうではなく、実はヨハネを殺したがっていたのは、ヘロデヤの方であったとしています。
     マルコによりますと、
    『実は、このヘロデが、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで、(ヘロデはこの女を妻としていた)人をやってヨハネを捕え、牢につないだのであった。これは、ヨハネがヘロデに、「あなたが兄弟の妻を自分のものとしていることは不法です。」と言い張ったからである。
     ところが、ヘロデヤはヨハネを恨み、彼を殺したいと思いながら、果たせないでいた。それはヘロデが、ヨハネを正しい聖なる人と知って、彼を恐れ、保護を加えていたからである。また、ヘロデはヨハネの教えを聞く時、非常に当惑しながらも、喜んで耳を傾けていた。(マルコの福音書6:17~6:20)』となっています。明日も同じ箇所からです。》

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