◇◆◇日々のみ言葉
2021年6月10日(木)
◎聖書箇所【マタイの福音書14章4節~11節】
14:4 それは、ヨハネが彼に、「あなたが彼女をめとるのは不法です。」と言い張ったからである。
14:5 ヘロデはヨハネを殺したかったが、群衆を恐れた。というのは、彼らはヨハネを預言者と認めていたからである。
14:6 たまたまヘロデの誕生祝いがあって、ヘロデヤの娘がみなの前で踊りを踊ってヘロデを喜ばせた。
14:7 それで、彼は、その娘に、願う物は何でも必ず上げると、誓って堅い約束をした。
14:8 ところが、娘は母親にそそのかされて、こう言った。「今ここに、バプテスマのヨハネの首を盆に載せて私に下さい。」
14:9 王は心を痛めたが、自分の誓いもあり、また列席の人々の手前もあって、与えるように命令した。
14:10 彼は人をやって、牢の中でヨハネの首をはねさせた。
14:11 そして、その首は盆に載せて運ばれ、少女に与えられたので、少女はそれを母親のところに持って行った。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
マルコの福音書による並行記事を再度掲載します。
『実は、このヘロデが、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで、(ヘロデはこの女を妻としていた)人をやってヨハネを捕え、牢につないだのであった。これは、ヨハネがヘロデに、「あなたが兄弟の妻を自分のものとしていることは不法です。」と言い張ったからである。
ところが、ヘロデヤはヨハネを恨み、彼を殺したいと思いながら、果たせないでいた。それはヘロデが、ヨハネを正しい聖なる人と知って、彼を恐れ、保護を加えていたからである。また、ヘロデはヨハネの教えを聞く時、非常に当惑しながらも、喜んで耳を傾けていた。
ところが、良い機会が訪れた。ヘロデがその誕生日に、重臣や、千人隊長や、ガリラヤのおもだった人などを招いて、祝宴を設けたとき、ヘロデヤの娘がはいって来て、踊りを踊ったので、ヘロデも列席の人々も喜んだ。そこで王は、この少女に、「何でもほしい物を言いなさい。与えよう。」と言った。
また、「おまえの望む物なら、私の国の半分でも、与えよう。」と言って、誓った。そこで少女は出て行って、「何を願いましょうか。」とその母親に言った。すると母親は、「バプテスマのヨハネの首。」と言った。
そこで少女はすぐに、大急ぎで王の前に行き、こう言って頼んだ。「今すぐに、バプテスマのヨハネの首を盆に載せていただきとうございます。」
王は非常に心を痛めたが、自分の誓いもあり、列席の人々の手前もあって、少女の願いを退けることを好まなかった。そこで王は、すぐに護衛兵をやって、ヨハネの首を持って来るように命令した。護衛兵は行って、牢の中でヨハネの首をはね、その首を盆に載せて持って来て、少女に渡した。少女は、それを母親に渡した。(マルコの福音書6:17~6:28)』と。
ここでも、国主ヘロデ・アンティパスは大きな罪を犯します。実際には、ヘロデヤとその娘サロメの計略によって、仕方なくヨハネの首をはねるのですが、そう決断し、命じたのはヘロデ自身ですから、彼は罪の言い逃れは出来ないのです。
しかし、父なる神様は、恵みと哀れみによって、十字架刑の直前に御子イエス様を彼の所に送ります。それは、悔い改めの機会を与える為にです。》