◇◆◇日々のみ言葉
2021年6月11日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書14章12節~13節】
14:12 それから、ヨハネの弟子たちがやって来て、死体を引き取って葬った。そして、イエスのところに行って報告した。
14:13 イエスはこのことを聞かれると、舟でそこを去り、自分だけで寂しい所に行かれた。すると、群衆がそれと聞いて、町々から、歩いてイエスのあとを追った。
◎ショートメッセージ
《バプテスマのヨハネは、国主ヘロデ・アンティパスの命によって、殉教の死を遂げました。ヘロデ・アンティパスは、兄弟の妻を横取りしただけでなく、さらなる罪を重ねたのです。
そして、ヘロデが、過越の祭の期間中に、エルサレム宮殿に滞在していた時、ローマ総督ポンテオ・ピラトが、主イエスを送って来たのです。
そこで初めてヘロデは、神の御子イエス様と出会うことになるのです。その時の事を、ルカは描いています。
『それを聞いたピラトは、この人はガリラヤ人かと尋ねて、ヘロデの支配下にあるとわかると、イエスをヘロデの所に送った。ヘロデもその頃、エルサレムにいたからである。
ヘロデはイエスを見ると非常に喜んだ。ずっと前からイエスのことを聞いていたので、イエスに会いたいと思っていたし、イエスの行なう何かの奇蹟を見たいと考えていたからである。それで、いろいろと質問したが、イエスは彼に何もお答えにならなかった。
祭司長たちと律法学者たちは立って、イエスを激しく訴えていた。ヘロデは、自分の兵士たちと一緒にイエスを侮辱したり嘲弄したりしたあげく、はでな衣を着せて、ピラトに送り返した。(ルカの福音書23:6~23:11)』と。
この場面に、後に主イエスの忠実な信徒となる、国主ヘロデの乳兄弟マナエンが、居合わせいたことは間違いありません。
この時こそが、父なる神様が、国主ヘロデ・アンティパスに悔い改めの時を与えた最初で最後の機会であったと、私は信じています。
さて、首をはねられたバプテスマのヨハネの遺体を、ヨハネの弟子たちは引き取りにやって来ます。そして、その事を主イエスに報告したのです。この弟子たちは、以前バプテスマのヨハネから遣わされた者たちであることは、ほぼ間違いないことです。
もしかしましたら、彼らは、その後、主イエスの弟子に加えられたかも知れません。なぜなら、それがヨハネの願いでもあったからです。
主イエスは、ヨハネのことを聞かれると、ペテロに舟を出すように言われました。そして舟でそこを去り、離れた岸辺に舟をつけさせ、弟子たちを待機させ、ひとりで寂しい所に行かれたのです。
主イエスとバプテスマのヨハネは、互いの母どうしが従姉妹になります。ベツレヘムにおいて、主イエスが生まれてから八日目、エルサレム神殿で割礼を授けられた後、母マリアとヨセフは、エンカレムに住んでいますザカリヤとエリサベツを訪ねたことは、ほぼ間違いのないことです。
その時、生後6ヶ月のヨハネと幼子イエスは、会っています。私は、二人の間に、その後も面識があったと考えています。
それからの後、ザカリヤとエリサベツが召されてから、少年ヨハネは荒野に有りますエッセネ派の修道院に預けられたと伝えられています。
主イエスは、バプテスマのヨハネの為に悲しみ、また彼の弟子たちの為に取りなしの祈りを捧げられたのではないでしょうか。》