◇◆◇日々のみ言葉
2021年6月12日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書14章14節】
14:14 イエスは舟から上がられると、多くの群衆を見られ、彼らを深くあわれんで、彼らの病気を直された。
◎ショートメッセージ
《バプテスマのヨハネは、国主ヘロデ・アンティパスにより殉教しました。そして、ヨハネの弟子たちが、ヨハネの遺体を引き取って葬ったのです。
ヨハネがどこに葬られたのかは、分かりません。それから、彼らは主イエスのところに行ってその事を報告しました。
主イエスはこの事を聞かれると、舟でそこを去り、自分だけで寂しい所に行かれたとあります。
主イエスはまことの神様であられます。それと同時にまことの人でもあるのです。これは、私個人の推測にしか過ぎませんが、主イエスはヨハネの死を悼んで、ひとり静かに涙を流されたと思っています。
すると、群衆は、主イエスが舟に乗られたことを聞いて、町々から湖の岸辺を歩いて、主イエスの舟を追ったとあります。
聖書には詳しく書かれてはおりませんが、少し離れた岸辺に舟を着けさせ、弟子たちを残し、一人寂しい所に行かれたと考えられます。そして戻って来ると、多くの群衆が主イエスを待っていたのです。主は、彼らを深くあわれんで、病にかかっている者をいやされました。
さて、新聖書辞典(いのちのことば社)は、ヨハネの弟子たちのその後について、こう述べています。
『ヨハネの弟子たちは、ヨハネの死後もかなりの期間にわたって教団として存続し、他の地域にも広がっていたらしい。その証拠は、ヨハネのバプテスマしか知らないアポロや彼に導かれた信者たちがエペソにいたという事実である。(使徒の働き18章24節~25節および19章1節~4節参照)
ヨハネ教団は、イエスにバプテスマを授けたのはヨハネであるから、ヨハネの方が当然イエスよりすぐれている、と主張していたらしい。それに対してヨハネの福音書は、イエスは先在者であるゆえにヨハネにまさる方であると教えている。(ヨハネの福音書1章15節参照)』と。
真偽は分かりかねますが、バプテスマのヨハネの思いと願いは、自分の所に留まる事ではなく、神の御子イエスに付き従ってほしいとのことでした。
その願いと思いに、いち早く応えたのが、シモン・ペテロの弟アンデレとゼベダイの子ヤコブの弟ヨハネであったわけです。
『その翌日、またヨハネは、ふたりの弟子と共に立っていたが、イエスが歩いて行かれるのを見て、「見よ、神の小羊。」と言った。ふたりの弟子は、彼がそう言うのを聞いて、イエスについて行った。ヨハネから聞いて、イエスについて行ったふたりのうちのひとりは、シモン・ペテロの兄弟アンデレであった。(ヨハネの福音書1:35~1:37および1:40)』と書かれています。
かつては、アンデレとヨハネの顔見知りであった、バプテスマのヨハネの弟子たちの中には、残念なことに、まことの神の御子、主イエスと出会えなかった者もいたのかも知れません。》