◇◆◇日々のみ言葉
2021年6月13日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書14章15節~21節】
14:15 夕方になったので、弟子たちはイエスのところに来て言った。「ここは寂しい所ですし、時刻ももう回っています。ですから群衆を解散させて下さい。そして村に行ってめいめいで食物を買うようにさせて下さい。」
14:16 しかし、イエスは言われた。「彼らが出かけて行く必要はありません。あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」
14:17 しかし、弟子たちはイエスに言った。「ここには、パンが五つと魚が二匹よりほかありません。」
14:18 すると、イエスは言われた。「それを、ここに持って来なさい。」
14:19 そしてイエスは、群衆に命じて草の上にすわらせ、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて、それらを祝福し、パンを裂いてそれを弟子たちに与えられたので、弟子たちは群衆に配った。
14:20 人々はみな、食べて満腹した。そして、パン切れの余りを取り集めると、十二のかごに一杯あった。
14:21 食べた者は、女と子どもを除いて、男五千人ほどであった。
◎ショートメッセージ
《四つの福音書のすべてに記載されています、主イエスの成された奇跡としるしは、ただ一つだけです。それは、「五千人の給食」の奇跡です。それと同じような奇跡である「四千人の給食」は、マタイとマルコの二つの福音書に掲載されています。
この奇跡が行なわれたのは、直接的には、お腹を空かせた群衆の為でも有りましたが、間接的には、十二使徒たち、あるいは主イエスを信じ従う者たちへの教えと約束でもあるのです。
ユダヤでは二つの夕方があります。一つは、午後三時頃の事で、太陽が西に傾き始めた頃を言います。そしてもう一つは、文字通りの夕方で、午後五時頃の事です。この時間になりますと、そろそろ家に戻る時分となるわけです。
この場面の夕方とは、前者になります。今と違って、昔は電気などはありませんから、夜はともし火かたいまつの明かりになります。
さて、「パンが五つと魚が二匹」とは、別の福音書では、少年が持参していたお弁当のことです。焼いた小さなパンが五つ、干した小さな魚が二切れと言うわけです。
主イエスは、弟子たちに命じて、群衆を五十人ずつに分けてすわらせます。そして、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて、それらを祝福し、裂いてそれを弟子たちに、次々に与えられます。そこで弟子たちは、群衆に配り回ったのです。
人々はみな、食べて満腹しました。しかも食べた者は、女と子どもを除いて、男五千人ほどであったと言うのです。おそらく二万人はいたのではないでしょうか。そればかりではありません。パン切れが残ったのです。何と十二のかご一杯のパンが。
主イエスは、ご自身を信じ従う者には、必要な物を十分に与えて下さると言う教えと約束なのです。もちろん、毎食ごとに心からの感謝と、祈りは必要です。》