◇◆◇日々のみ言葉
2021年6月14日(月)
◎聖書箇所【マタイの福音書14章15節~21節】
14:15 夕方になったので、弟子たちはイエスのところに来て言った。「ここは寂しい所ですし、時刻ももう回っています。ですから群衆を解散させて下さい。そして村に行ってめいめいで食物を買うようにさせて下さい。」
14:16 しかし、イエスは言われた。「彼らが出かけて行く必要はありません。あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」
14:17 しかし、弟子たちはイエスに言った。「ここには、パンが五つと魚が二匹よりほかありません。」
14:18 すると、イエスは言われた。「それを、ここに持って来なさい。」
14:19 そしてイエスは、群衆に命じて草の上にすわらせ、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて、それらを祝福し、パンを裂いてそれを弟子たちに与えられたので、弟子たちは群衆に配った。
14:20 人々はみな、食べて満腹した。そして、パン切れの余りを取り集めると、十二のかごに一杯あった。
14:21 食べた者は、女と子どもを除いて、男五千人ほどであった。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からです。
ヨハネの福音書における並行記事では、
『その後、イエスはガリラヤの湖、すなわち、テベリヤの湖の向こう岸へ行かれた。大ぜいの人の群れがイエスにつき従っていた。それはイエスが病人たちになさっていたしるしを見たからである。
イエスは山に登り、弟子たちと共にそこにすわられた。さて、ユダヤ人の祭りである過越が間近になっていた。イエスは目を上げて、大ぜいの人の群れがご自分のほうに来るのを見て、ピリポに言われた。
「どこからパンを買って来て、この人々に食べさせようか。」
もっとも、イエスは、ピリポをためしてこう言われたのであった。イエスは、ご自分では、しようとしていることを知っておられたからである。ピリポはイエスに答えた。「めいめいが少しずつ取るにしても、二百デナリのパンでは足りません。」
弟子のひとりシモン・ペテロの兄弟アンデレがイエスに言った。
「ここに少年が大麦のパンを五つと小さい魚を二匹持っています。しかし、こんなに大ぜいの人々では、それが何になりましょう。」イエスは言われた。
「人々をすわらせなさい。」
その場所には草が多かった。そこで男たちはすわった。その数はおよそ五千人であった。そこで、イエスはパンを取り、感謝をささげてから、すわっている人々に分けてやられた。また、小さい魚も同じようにして、彼らにほしいだけ分けられた。そして、彼らが十分食べたとき、弟子たちに言われた。
「余ったパン切れを、一つもむだに捨てないように集めなさい。」
彼らは集めてみた。すると、大麦のパン五つから出て来たパン切れを、人々が食べたうえ、なお余ったもので十二のかごが一杯になった。(ヨハネの福音書6:1~6:13)』となっています。
五千人の給食の奇跡は、四つの福音書すべてに記載されています。特にヨハネは、三つの共観福音書とは若干違った背景の中、この奇跡が行なわれた事を書き記しています。マタイでは、弟子たちが主イエスに願い出ますが、ヨハネでは、主イエスがピリポを試すために、提案されたことになっています。
おそらく、弟子たちからの要望と、主のご計画の思惑からの両方であって、それぞれの福音書記者が、どこに重点を置くか、その違いが出て来たのかも知れません。明日は先に行きましょう。》