◇◆◇日々のみ言葉
2021年6月15日(火)
◎聖書箇所【マタイの福音書14章22節~23節】
14:22 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗り込ませて、自分より先に向こう岸へ行かせ、その間に群衆を帰してしまわれた。
14:23 群衆を帰したあとで、祈るために、ひとりで山に登られた。夕方になったが、まだそこに、ひとりでおられた。
◎ショートメッセージ
《「五千人の給食」の奇跡が終わりますと、主イエスは、十二弟子たちを、無理矢理舟に乗り込ませたとあります。
このことから、「五千人の給食」の奇跡が行なわれたのは、ガリラヤ湖畔近くの平たい広い場所であったことが分かります。また、ガリラヤ湖畔にあった、ユダヤの町やデカポリス(ギリシャ語で十の町と言う意味)からは、かなり離れた場所であることも分かってきます。なぜなら、弟子たちが、主イエスに、その場所が「寂しい所」あるいは「へんぴな所」と言っているからです。
マルコの福音書の並行記事では、「向こう岸」ではなく、「ベツサイダ」に弟子たちを向かわせたことになっています。しかしヨハネの福音書では、「カペナウム」に向かったことになっています。
そして、主イエスは群衆を解散させたとあります。どのように言われ、また命じられたのかは分かりませんが、主お一人で、それを行なわれたことは、驚異的なことです。
さて、主イエスは父なる神様に祈る為に、ひとりで山に登られました。マタイは、「夕方になった」と書き記していますが、これは文字通りの夕方であって、新しい一日が、間もなく始まろうとしている頃だと思われます。夕焼けに真っ赤に染まったガリラヤ湖と、ユダヤの荒野が目に浮かぶようです。
主イエスは、しばらくそこに留まっておられました。この時、主イエスは、父なる神様と何を話し合われたのでしょうか。
さて、弟子たちを乗せた舟は、出発してから何と今の時間で9時間以上、ガリラヤ湖の中央付近でさまようことになるのです。本来ならば、4時間~5時間で、向こう岸に着くはずなのですが、向かい風に漕ぎあぐんでいた、と言うわけです。
この後、主イエスは大きな奇跡を弟子たちに示されることになります。》