• 日々のみ言葉 2021年6月16日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年6月16日(水)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書14章24節~33節】
    14:24 しかし、舟は、陸からもう何キロメートルも離れていたが、風が向かい風なので、波に悩まされていた。
    14:25 すると、夜中の三時ごろ、イエスは湖の上を歩いて、彼らのところに行かれた。
    14:26 弟子たちは、イエスが湖の上を歩いておられるのを見て、「あれは幽霊だ。」と言って、おびえてしまい、恐ろしさのあまり、叫び声を上げた。
    14:27 しかし、イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。私だ。恐れることはない。」と言われた。
    14:28 すると、ペテロが答えて言った。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになって下さい。」
    14:29 イエスは「来なさい。」と言われた。そこで、ペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスのほうに行った。
    14:30 ところが、風を見て、こわくなり、沈みかけたので叫び出し、「主よ。助けて下さい。」と言った。
    14:31 そこで、イエスはすぐに手を伸ばして、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」
    14:32 そして、ふたりが舟に乗り移ると、風がやんだ。
    14:33 そこで、舟の中にいた者たちは、イエスを拝んで、「確かにあなたは神の子です。」と言った。

    ◎ショートメッセージ
    《主イエス様は、「五千人の給食」の奇跡を行なわれた後、弟子たちを強いて、シモン・ペテロの舟に乗り込ませて、向こう岸のカペナウムへ向かわせました。そして、その間に二万人以上の群衆を帰してしまわれたのです。

     主イエスは群衆を帰したあとで、祈るために、ひとりで山に登られました。おそらく、ガリラヤ湖から、そのお姿が見えたに違いありません。
     マタイは、「夕方になったが、まだそこに、ひとりでおられた」と書き記しています。つまり湖の舟から、白い衣を着た主イエスのお姿が、山の上にポツンと見えたことになります。そして第二の夕方となり、ついに辺りが黒い闇に包まれ始めました。弟子たちは、まだ湖の上にいたのです。

    「夜中の三時頃」になりました。ここで不思議に思うことがあります。当時の世界には、まだ時計はないはずです。よって、彼らは腕時計などを持っているはずはありません。それなのにどうして夜中の三時頃だ、と言う時間が分かったのでしょうか。
     一つの推測が考えられます。彼らは漁師でした。そして夜中のガリラヤ湖の漁は、日常茶飯事であったに違いありません。
     夜中に時刻を知るとしたら、それは星座の位置と月の位置によって判断する方法しかありえません。これもまた生活の知恵ではないでしょうか。

     さて、陸から数キロ離れた湖の真中で、弟子たちは、もう9時間以上、向かい風と格闘していました。舟は、風にあおられて全く進もうとしません。そして、前回と違って、主イエスは乗ってはおられないのです。
     主イエスのおられない舟、主が共にいない弟子たちには、もはや何の術もありませんでした。そこへ、何と主イエスが湖の上を歩いて来られたのです。》

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