◇◆◇日々のみ言葉
2021年6月17日(木)
◎聖書箇所【マタイの福音書14章24節~33節】
14:24 しかし、舟は、陸からもう何キロメートルも離れていたが、風が向かい風なので、波に悩まされていた。
14:25 すると、夜中の三時ごろ、イエスは湖の上を歩いて、彼らのところに行かれた。
14:26 弟子たちは、イエスが湖の上を歩いておられるのを見て、「あれは幽霊だ。」と言って、おびえてしまい、恐ろしさのあまり、叫び声を上げた。
14:27 しかし、イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。私だ。恐れることはない。」と言われた。
14:28 すると、ペテロが答えて言った。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになって下さい。」
14:29 イエスは「来なさい。」と言われた。そこで、ペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスのほうに行った。
14:30 ところが、風を見て、こわくなり、沈みかけたので叫び出し、「主よ。助けて下さい。」と言った。
14:31 そこで、イエスはすぐに手を伸ばして、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」
14:32 そして、ふたりが舟に乗り移ると、風がやんだ。
14:33 そこで、舟の中にいた者たちは、イエスを拝んで、「確かにあなたは神の子です。」と言った。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
主イエス様が、弟子たちを強いて舟に乗せて、向こう岸にあるベツサイダの地、カペナウムに向かわせたのは、新しい一日が始まる午後6時の、その少し前でした。
ところが、この時には、すでに午前3時をまわっていたと言うのです。すなわち、もう9時間以上、舟に揺られ、また向かい風と格闘していたことになります。
その時、彼らは、常識では考えられないものを、その目で見ることになります。それは、主イエスが湖の上を歩いて、舟の方へやって来られるのです。
「あれは幽霊だ。」
彼らは、おびえてしまい、恐ろしさのあまり、恐怖の叫び声を上げます。
すると、
「しっかりしなさい。私だ。恐れることはない。」
と、聞き慣れた声が響きます。その声は、まさに平安と愛と優しさに満ち溢れていたのです。その声を聞くやいなや、シモン・ペテロは言います。
「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになって下さい。」
「来なさい。」
主イエスが、ガリラヤ湖の水面を歩くことは、まさに奇跡ですが、これはご自身が制限された神の御子としての権限を使用されたとも思えます。
しかし、シモン・ペテロは違います。これこそが、まさに奇跡です。明日も続きとなります。》