◇◆◇日々のみ言葉
2021年6月19日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書14章24節~33節】
14:24 しかし、舟は、陸からもう何キロメートルも離れていたが、風が向かい風なので、波に悩まされていた。
14:25 すると、夜中の三時ごろ、イエスは湖の上を歩いて、彼らのところに行かれた。
14:26 弟子たちは、イエスが湖の上を歩いておられるのを見て、「あれは幽霊だ。」と言って、おびえてしまい、恐ろしさのあまり、叫び声を上げた。
14:27 しかし、イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。私だ。恐れることはない。」と言われた。
14:28 すると、ペテロが答えて言った。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになって下さい。」
14:29 イエスは「来なさい。」と言われた。そこで、ペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスのほうに行った。
14:30 ところが、風を見て、こわくなり、沈みかけたので叫び出し、「主よ。助けて下さい。」と言った。
14:31 そこで、イエスはすぐに手を伸ばして、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」
14:32 そして、ふたりが舟に乗り移ると、風がやんだ。
14:33 そこで、舟の中にいた者たちは、イエスを拝んで、「確かにあなたは神の子です。」と言った。
◎ショートメッセージ
《一昨日および昨日と同じ箇所からとなります。明日は先に行きます。
舟に乗っていた十二使徒たちは、常識では到底考えられない光景を目撃しました。それは、主イエスが、ガリラヤ湖の上を歩いて、こちらの方へやって来るのです。
「あれは幽霊だ。」
彼らがおびえて、恐ろしさのあまり叫び声を上げたのも無理はありません。この時、舟に乗っていたのは十二使徒だけではなく、他の弟子たち、特にマッテヤとバルサバも同乗していたのではないかと考えられます。あるいは、十二使徒以外の他の弟子たちは、別の舟で付いて来ていたのかも知れません。
シモン・ペテロは勇気を持って言います。
「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになって下さい。」
「来なさい。」
この時、なぜ他の使徒たちは、ペテロと同じことを要望しなかったのでしょうか。今日は、この点がポイントになります。
私は、ペテロだけではなく、他の十一使徒も、舟から降りて主のもとに行ったとしても良かったのではないかと考えています。しかし、彼らは躊躇します。そして、水の上を歩いたのはペテロだけでした。
このことは偶然でしょうか。
いいえ。私は思うのです。この出来事こそ、十二使徒のリーダーがシモン・ペテロであることを明確にするものであると。
聖書によれば、おそらく水の上を歩いた人間は、主イエスとペテロだけであることは間違いのないことです。
しかも、他の弟子たちは、それを目撃したのです。この後、彼らは、はっきりと信仰告白をします。「確かにあなたは神の子です」と。》