◇◆◇日々のみ言葉
2021年6月20日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書14章34節~36節】
14:34 彼らは湖を渡ってゲネサレの地に着いた。
14:35 すると、その地の人々は、イエスと気がついて、付近の地域にくまなく知らせ、病人という病人をみな、みもとに連れて来た。
14:36 そして、せめて彼らに、着物のふさにでもさわらせてやって下さいと、イエスにお願いした。そして、さわった人々はみな、いやされた。
◎ショートメッセージ
《マタイの福音書14章の学びも今日で最後となります。明日から15章に入ります。
さて、ガリラヤ湖を歩いて来られた主イエスが、先に行かせたシモン・ペテロの持ち舟に追いつき、主イエスの一行は無事にゲネサレの地に到着しました。
もうすでに夜が明けて、明るくなっていたことかと思われます。ゲネサレの地とは、ガリラヤ湖北西岸の平地のことで、そこにはベツサイダがありました。
おそらくカペナウムに向かったと思われますが、風向きが変わった為に、ベツサイダの近くに舟を着けたのかも知れません。
すると、その地の人々は、主イエスが来られたことに気がついたのです。そして、何と付近の地域にくまなく知らせ、病人という病人をみな、みもとに連れて来ました。
考えても見て下さい。弟子たちは、新しい一日が始まる少し前に当たる夕方に、向こう岸から舟を出し、ほぼ半日を費やして、ゲネサレの地に着いたのです。
彼らは、寝てもいませんし、「五千人の給食」後は、何も飲んだり食べたりはしていないのです。主イエスも同じです。休んではいないのです。
それにもかかわらず、主は、着物のふさをさわらせたのです。すると、さわった人はみないやされたのでした。
これは、「長血をわずらった女のいやし」が、広い地域に広まっていたことからくるものです。
主イエスは、会堂管理者ヤイロの12才になる一人娘を生き返らせたことがありました。その時、ヤイロと共に彼の家に向かう道のりで、長血をわずらった女が、はって、主の着物のふさをさわったのです。
すると瞬く間に血の源が枯れて、彼女はいやされたのでした。それは、「お着物にさわれば必ず直る」と言う強い信仰があったからです。
主イエスは、周りを見回して「誰が私にさわったのですか」と尋ねます。主のこの問いかけに、彼女はもはや黙っていることが出来ず、そのことを群衆の前で証ししたのです。
主のミニストリーは、人々のあらゆる病と患いをいやし、悪霊から解放することが中心でしたが、いよいよご自身の十字架刑の後に残していくことになる、十二使徒たちの弟子訓練へと移って行こうとする、矢先の出来事であったのです。》