◇◆◇日々のみ言葉
2021年6月30日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書15章29節~31節】
15:29 それから、イエスはそこを去って、ガリラヤ湖の岸を行き、山に登って、そこにすわっておられた。
15:30 すると、大ぜいの人の群れが、足なえ、不具者、盲人、おしの人、そのほかたくさんの人をみもとに連れて来た。そして、彼らをイエスの足もとに置いたので、イエスは彼らをおいやしになった。
15:31 それで、群衆は、おしがものを言い、不具者が直り、足なえが歩き、盲人が見えるようになったのを見て、驚いた。そして、彼らはイスラエルの神をあがめた。
◎ショートメッセージ
《主イエスは、その公生涯においておそらくただ一度、地中海沿岸にありますツロとシドンに伝道に行かれました。この時、その歴史的な町において、どのような働きを成されたのかは、聖書には書かれてはいませんので、私たちには分かりません。
ただ、カナン人の女の娘の悪霊を追い出し、いやされたことだけがそのエピソードとして、マタイとマルコの福音書に掲載されているだけです。
となりますと、もしかしましたら、ギリシャ人であるこの母親の祈りと願いにより、主イエスはこの地方を訪れたのかも知れません。
しかし、すでに主イエスの名声は、広く広まっておりましたから、多くのいやしと奇跡を成されかと思われます。
その証拠とも言うべき記事が、今日の聖書箇所となります。
ツロとシドンから、ガリラヤに主イエスの一行は戻って来ました。そしてガリラヤ湖畔近くにある山に登られたとあります。もしかしましたら、この山も様々なことが成された場所であるかも知れません。
十二使徒が任命された場所、山上の垂訓を教えられた場所、そして五千人の給食が行なわれた場所であったかも知れないのです。
主イエスがよみがえられた後、十一使徒たちに指定された山は、彼らが良く知っているこの場所であった可能性は非常に高いと思われます。
その証拠に、何と大勢の人が、主イエスがガリラヤに戻って来たことを聞いて、足なえ、不具者、盲人、おしの人、そのほかたくさんの人をみもとに連れて来たと言うのです。これは、群衆も主が良く行かれる場所を知っていると言うことです。
主イエスは、彼らをおいやしになられます。
群衆は、おしがものを言い、不具者が直り、足なえが歩き、盲人が見えるようになったのを見て、驚いたとあります。ガリラヤ地方における、主イエスの恵みと哀れみは、この時が最後となります。この後、舞台はエルサレム近辺に移って行くことになるからです。
「そして、彼らはイスラエルの神をあがめた」と有りますが、これは、主イエスを通して成された御わざによって、父なる神様を誉め讃えたと言うことです。
このお方こそが、創造主なる真の神様であることを、彼らの霊的な目は、まだ開かれてはおらず、そのことは隠されていたのです。》