◇◆◇日々のみ言葉
2021年7月1日(木)
◎聖書箇所【マタイの福音書15章32節~39節】
15:32 イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。「かわいそうに、この群衆はもう三日間も私といっしょにいて、食べる物を持っていないのです。彼らを空腹のままで帰らせたくありません。途中で動けなくなるといけないから。」
15:33 そこで弟子たちは言った。「このへんぴな所で、こんなに大ぜいの人に、十分食べさせるほどたくさんのパンが、どこから手にはいるでしょう。」
15:34 すると、イエスは彼らに言われた。「どれぐらいパンがありますか。」彼らは言った。「七つです。それに、小さい魚が少しあります。」
15:35 すると、イエスは群衆に、地面にすわるように命じられた。
15:36 それから、七つのパンと魚とを取り、感謝をささげてからそれを裂き、弟子たちに与えられた。そして、弟子たちは群衆に配った。
15:37 人々はみな、食べて満腹した。そして、パン切れの余りを取り集めると、七つのかごにいっぱいあった。
15:38 食べた者は、女と子どもを除いて、男四千人であった。
15:39 それから、イエスは群衆を解散させて舟に乗り、マガダン地方に行かれた。
◎ショートメッセージ
《昨日の続きとなります。
主イエスは地中海に有りますツロとシドンを去って、ガリラヤ地方に戻り、ガリラヤ湖畔を歩き、いつもの山に登って、そこにすわられました。
すると、ガリラヤ地方の大ぜいの人々が、主イエスが戻られたことを耳にし、足が不自由な者、目の見えない者、耳の聞こえない者、そのほかたくさんの不具合のある者を御もとに連れて来たのです。
そして、彼らを主イエスの足もとに置いたので、主は彼らをいやされました。この働きには、実は多くの時間がかかったことを、次の主イエスの言葉によって分かります。
主イエスは十二使徒を呼び寄せて言われました。
「かわいそうに、この群衆はもう三日間も私と一緒にいて、食べる物を持っていないのです。彼らを空腹のままで帰らせたくありません。途中で動けなくなるといけないから。」
ユダヤは数えですから、三日とは、山に来てから三日目と言うことです。何と、主イエスと弟子たち、そしてこの群衆は、三日間共にいると言うことになります。そして、二晩は野宿したことになるはずです。
しかも群衆の数は、男だけで四千人と言うことです。女と子どもをいれますと、おそらく一万人は、言うに下らないかと思われます。
この時、群衆は三日の間、何も食べなかったのでしょうか。また主イエスと弟子たちも何も食べなかったのでしょうか。いいえ。違います。この時には、彼らの持っている食料が尽きてしまったと言うことなのです。
しかも弟子たちでさえ、もう残っている食べ物は、ほんのわずかなものになってしまいました。それが、「七つのパン」と「少しの小さい魚」なのです。
ここから、「四千人の給食」の奇跡が行なわれことになるのです。》