◇◆◇日々のみ言葉
2021年7月3日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書15章32節~39節】
15:32 イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。「かわいそうに、この群衆はもう三日間も私と一緒にいて、食べる物を持っていないのです。彼らを空腹のままで帰らせたくありません。途中で動けなくなるといけないから。」
15:33 そこで弟子たちは言った。「このへんぴな所で、こんなに大ぜいの人に、十分食べさせるほどたくさんのパンが、どこから手にはいるでしょう。」
15:34 すると、イエスは彼らに言われた。「どれぐらいパンがありますか。」彼らは言った。「七つです。それに、小さい魚が少しあります。」
15:35 すると、イエスは群衆に、地面にすわるように命じられた。
15:36 それから、七つのパンと魚とを取り、感謝をささげてからそれを裂き、弟子たちに与えられた。そして、弟子たちは群衆に配った。
15:37 人々はみな、食べて満腹した。そして、パン切れの余りを取り集めると、七つのかごにいっぱいあった。
15:38 食べた者は、女と子どもを除いて、男四千人であった。
15:39 それから、イエスは群衆を解散させて舟に乗り、マガダン地方に行かれた。
◎ショートメッセージ
《一昨日および昨日と同じ箇所からとなります。引き続き「四千人の給食」の奇跡について学んで行きます。
主イエスは言われます。
「かわいそうに、この群衆はもう三日間も私と一緒にいて、食べる物を持っていないのです。彼らを空腹のままで帰らせたくありません。途中で動けなくなるといけないから。」
すると弟子たちは答えます。
「このへんぴな所で、こんなに大ぜいの人に、十分食べさせるほどたくさんのパンが、どこから手にはいるでしょう。」
この場面は、まさに「五千人の給食」の再現とも言うべきです。
ヨハネの福音書によれば、
『イエスは目を上げて、大ぜいの人の群れがご自分のほうに来るのを見て、ピリポに言われた。
「どこからパンを買って来て、この人々に食べさせようか。」
もっとも、イエスは、ピリポをためしてこう言われたのであった。イエスは、ご自分では、しようとしていることを知っておられたからである。ピリポはイエスに答えた。「めいめいが少しずつ取るにしても、二百デナリのパンでは足りません。」
弟子のひとりシモン・ペテロの兄弟アンデレがイエスに言った。
「ここに少年が大麦のパンを五つと小さい魚を二匹持っています。しかし、こんなに大ぜいの人々では、それが何になりましょう。」(ヨハネの福音書6:5~6:9)』と書かれています。
三つの共観福音書の「五千人の給食」の記事は、弟子たちの方から、主イエスにお願いしたことになっています。
しかし、その数十年後に書かれたヨハネの福音書では、「四千人の給食」と同じように、主イエスの方から弟子たちに、その切っ掛けを持ちかけたことになっています。
考えられることは、主イエスがピリポに話した後に、他の弟子たちが主イエスにお願いしたのではないでしょうか。それをヨハネが側で聞いていたわけです。明日も同じ箇所です。》