◇◆◇日々のみ言葉
2021年7月22日(木)
◎聖書箇所【マタイの福音書16章24節~27節】
16:24 それから、イエスは弟子たちに言われた。「だれでも私について来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負い、そして私について来なさい。
16:25 いのちを救おうと思う者はそれを失い、私のためにいのちを失う者は、それを見いだすのです。
16:26 人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得がありましょう。そのいのちを買い戻すのには、人はいったい何を差し出せばよいでしょう。
16:27 人の子は父の栄光を帯びて、御使いたちと共に、やがて来ようとしているのです。その時には、おのおのその行ないに応じて報いをします。」
◎ショートメッセージ
《一昨日および昨日と同じ箇所からです。
今日は、
「人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得がありましょう。そのいのちを買い戻すのには、人はいったい何を差し出せばよいでしょう。」と言われた言葉から考えて見ることにします。
ここで主イエスが言われたことは、公生涯初期における荒野での悪魔の試み(誘惑)の中で、実際に悪魔が出した提案に基づいていると思えるのです。
ルカによれば、
『また、悪魔はイエスを連れて行き、瞬く間に世界の国々を全部見せて、こう言った。
「この、国々のいっさいの権力と栄光とをあなたに差し上げましょう。それは私に任されているので、私がこれと思う人に差し上げるのです。ですから、もしあなたが私を拝むなら、すべてをあなたのものとしましょう。」
イエスは答えて言われた。
「『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えなさい。』と書いてある。」(ルカの福音書4:5~4:8)』と書かれています。
「全世界」は、この時確かに、悪魔の手にありました。しかし、主イエスの十字架と復活によって、かつてアダムが持っており、悪魔に手渡してしまったすべての権威が、主イエスの手に戻されたのです。
しかし、未だに悪魔は、この世界に不法に留まり続けています。やがて主イエスが再臨される時に、完全に成就することになります。
いのちはお金では買えないことは、誰もが知っています。どんなに成功したとしても、その人の寿命を伸ばすことは出来ません。
そして、主イエスがここで言われたことは、「まことのいのち」であって、それは「永遠のいのち」のことなのです。
「死」は終わりではありません。私たちが言う「死」とは肉体の死を指します。しかし、私たち人間は霊的存在であって、魂を持った霊は不滅なのです。なぜなら神様は、私たち人間をそのように創造されたからです。
よって、肉体が死に、その肉体が腐敗し消滅したとしても、その人自身は存在し続けるのです。その霊が行く先は、二つのうちどちらかになります。
一つは、天の御国に行き、永遠に主イエスと共に過ごすことです。そしてもう一つは、地獄に落とされ、悪魔と共に永遠の滅びである「火の池」に投げ込まれることです。
その行き先を決めるのは、今生きている時だけです。主イエス・キリストを信じ、従う者は無償で、そのチケットを手に入れることが出来るのです。》