◇◆◇日々のみ言葉
2021年7月24日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書16章28節】
16:28「まことに、あなたがたに告げます。ここに立っている人々の中には、人の子が御国とともに来るのを見るまでは、決して死を味わわない人々がいます。」
◎ショートメッセージ
《マタイの福音書の学びも16章の最後に来ました。明日からは、17章に入ります。
さて、主イエスは、伝道から帰って来た十二弟子たちに、ご自身が誰であるのかを明確にされました。シモン・ペテロがメシア告白をしたことを受けられたのです。
そして、その時から、ご自分がエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえらなければならないことを弟子たちに示し始められたのです。
それから、主イエスは、弟子たちに様々な預言をされました。その最後の預言が本日の聖書箇所となります。
しかし、この箇所は簡単な内容のようで、非常に解釈が難しいとされて来ました。今回も現代訳を掲載します。
『「よく言っておきますが、確かに、イスラエルの人々が裁かれるのは、この世の終わりの時ではなく、間もなくのことです。その時、私が来てイスラエルの人々を裁きます。またその時、教会が生まれ、そこに天国の驚くべき力を見るでしょう。」(マタイの福音書16:28)』となっています。
実にまったく内容が異なって意訳されています。
リビングバイブルは、
『「今ここにいる者の中には、生きているうちに、私が御国の力を帯びて来るのを、その目で見る者がいます。」(マタイの福音書16:28)』となっています。
口語訳聖書も、新共同訳聖書も、新改訳聖書とほぼ同じ内容になっています。もし文面通りに取りますと、主イエスが再臨される時まで、生き残っている者がいると言うことになります。
もしそれがゼベダイの子ヨハネだとしたら、今二千才になっているはずです。これは、どのように考えましても不可能、かつ有り得ないことです。
よって、私の解釈を書きます。主イエスが言われたことは、復活のことです。主が復活されるまでは、弟子たちは、捕らえられて死ぬことはない、という約束であり保証なのです。
主イエスがゲッセマネで捕らえられた時、彼らの命も実は風前の灯火であったのです。
主イエスが復活された後、ガリラヤ湖畔における「朝の食事」において、ヨハネが死なないと言ううわさがたったことが書かれています。その時、シモン・ペテロが主イエスに、「この人はどうなのですか」と質問したことが、きっかけとなったのです。
しかし、使徒ヨハネは確かに長寿をまっとうしましたが、エペソで召されたと伝えられています。
また主イエスは、はっきりと「人々」と複数型で言われていますから、ヨハネ一人を指しているわけではありません。
よって、主イエスが復活されるまでの暗闇と絶望の三日間の間は、皆守られると言う絶対的な約束のことだと思うのです。明日から17章に入ります。》