◇◆◇日々のみ言葉
2021年8月6日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書17章19節~21節】
17:19 そのとき、弟子たちはそっとイエスのもとに来て、言った。「なぜ、私たちには悪霊を追い出せなかったのですか。」
17:20 イエスは言われた。「あなたがたの信仰が薄いからです。まことに、あなたがたに告げます。もし、からし種ほどの信仰があったら、この山に、『ここからあそこに移れ。』と言えば移るのです。どんなことでも、あなたがたにできないことはありません。
17:21 〔ただし、この種のものは、祈りと断食によらなければ出て行きません。〕」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からです。今回は、21節について考えて見たいと思います。この節にはカギ括弧がついており、「古い写本の多くはこの節を欠く」と言うことです。実は、マルコの福音書の並行記事では、主イエスの言われた言葉が異なっています。
マルコによりますと、
『さて、彼らが、弟子たちの所に帰って来て、見ると、その回りに大ぜいの人の群れがおり、また、律法学者たちが弟子たちと論じ合っていた。そしてすぐ、群衆はみな、イエスを見ると驚き、走り寄って来て、あいさつをした。イエスは彼らに、
「あなたがたは弟子たちと何を議論しているのですか。」と聞かれた。
すると群衆のひとりが、イエスに答えて言った。
「先生。おしの霊につかれた私の息子を、先生のところに連れてまいりました。その霊が息子に取りつきますと、所かまわず彼を押し倒します。そして彼はあわを吹き、歯ぎしりして、からだをこわばらせてしまいます。それでお弟子たちに、霊を追い出して下さるようにお願いしたのですが、お弟子たちにはできませんでした。」
イエスは答えて言われた。
「ああ、不信仰な世だ。いつまであなたがたと一緒にいなければならないのでしょう。いつまであなたがたにがまんしていなければならないのでしょう。その子を私の所に連れて来なさい。」
そこで、人々はイエスの所にその子を連れて来た。その子がイエスを見ると、霊はすぐに彼をひきつけさせたので、彼は地面に倒れ、あわを吹きながら、ころげ回った。
イエスはその子の父親に尋ねられた。
「この子がこんなになってから、どのくらいになりますか。」父親は言った。
「幼い時からです。この霊は、彼を滅ぼそうとして、何度も火の中や水の中に投げ込みました。ただ、もし、おできになるものなら、私たちをあわれんで、お助け下さい。」
するとイエスは言われた。
「できるものなら、と言うのか。信じる者には、どんなことでもできるのです。」
するとすぐに、その子の父は叫んで言った。
「信じます。不信仰な私をお助け下さい。」
イエスは、群衆が駆けつけるのをご覧になると、汚れた霊をしかって言われた。
「おしとつんぼの霊。私が、おまえに命じる。この子から出て行きなさい。二度と、はいってはいけない。」
するとその霊は、叫び声をあげ、その子を激しくひきつけさせて、出て行った。するとその子が死人のようになったので、多くの人々は、「この子は死んでしまった。」と言った。
しかし、イエスは、彼の手を取って起こされた。するとその子は立ち上がった。イエスが家にはいられると、弟子たちがそっとイエスに尋ねた。
「どうしてでしょう。私たちには追い出せなかったのですが。」
すると、イエスは言われた。
「この種のものは、祈りによらなければ、何によっても追い出せるものではありません。」(マルコの福音書9:14~9:29)』と、書かれています。
つまり、信仰が薄いのではなく、悪霊には階級があって、階級の高い霊を追い出すには、祈りと断食が必要であると言うことです。》