◇◆◇日々のみ言葉
2021年9月18日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書19章27節~30節】
19:27 そのとき、ペテロはイエスに答えて言った。「ご覧下さい。私たちは、何もかも捨てて、あなたに従ってまいりました。私たちは何がいただけるでしょうか。」
19:28 そこで、イエスは彼らに言われた。「まことに、あなたがたに告げます。世が改まって人の子がその栄光の座に着く時、私に従って来たあなたがたも十二の座に着いて、イスラエルの十二の部族をさばくのです。
19:29 また、私の名のために、家、兄弟、姉妹、父、母、子、あるいは畑を捨てた者はすべて、その幾倍もを受け、また永遠のいのちを受け継ぎます。
19:30 ただ、先の者があとになり、あとの者が先になることが多いのです。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。今日は、現代訳を掲載します。
『そのとき、ペテロは答えて言った。
「ご覧下さい。私たちは、何もかも一切を捨てて、あなたの弟子になりました。ついては、何がいただけるでしょうか。」
イエスは彼らに言われた。
「よく言っておきますが、確かに私と苦楽を共にして来たあなたがたは、私がこの世の終わりに栄光の座に着く時、私と一緒に支配する者となります。また、私のために、家、兄弟、姉妹、父、母、子、あるいは財産までも捨てた人はすべて、その何倍もの報いを受けますし、また、永遠に天のお父様から祝福されます。ただし、私の弟子の中では、先に入った者があとになったり、あとに入った者が先になったりすることがありまから、よく注意することです。」(現代訳マタイの福音書19:27~19:30)』となっています。
この時、シモン・ペテロが「ご覧下さい」と言いましたが、彼は主イエスに何を見てほしかったのでしょうか。それは、自分たちのことであり、つまり十二使徒たちを、です。 彼らはまさしく、主イエスが言われた通り、「主イエスの御名のために、家、兄弟、姉妹、父、母、子、あるいは畑を捨てた者」なのです。
主が言われた「畑」とは、「仕事」のことです。しかし、主のこの言葉には誤解が生じます。もし主イエスに従う為に、私たちは「家、兄弟、姉妹、父、母、子、あるいは仕事」を捨てなければならないとしたら、クリスチャンは無責任な人とならないでしょうか。
それでは、主の言われる真意は何でしょうか。それは、所有権の放棄と言うことなのです。そして、もしそうするのなら、その何倍もの報いを受けると言うことなのです。しかもそれは、天の御国だけでなく、今のこの世界での出来事としてです。
私たちに与えられているものは、実はすべてが恵みなのです。本来は神様のものなのですが、私たちに使用する権利、用いる権利が与えられている、と言うことです。そして、それらを通して、主の栄光が現わされて行くのです。
また、『「ただ、先の者があとになり、あとの者が先になることが多いのです。」』と言われたのは、主イエスが用いられる器の中には、前後が逆転する場合があると言うことです。明日から、マタイの福音書の学びは、第20章に入ります。》