◇◆◇日々のみ言葉
2021年9月25日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書20章20節~24節】
20:20 そのとき、ゼベダイの子たちの母が、子どもたちと一緒にイエスのもとに来て、ひれ伏して、お願いがありますと言った。
20:21 イエスが彼女に、「どんな願いですか。」と言われると、彼女は言った。「私のこのふたりの息子が、あなたの御国で、ひとりはあなたの右に、ひとりは左にすわれるようにお言葉を下さい。」
20:22 けれども、イエスは答えて言われた。「あなたがたは自分が何を求めているのか、わかっていないのです。私が飲もうとしている杯を飲むことができますか。」彼らは「できます。」と言った。
20:23 イエスは言われた。「あなたがたは私の杯を飲みはします。しかし、私の右と左にすわることは、この私の許すことではなく、私の父によってそれに備えられた人々があるのです。」
20:24 このことを聞いたほかの十人は、このふたりの兄弟のことで腹を立てた。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。昨日は、ゼベダイの子らの母とは、主イエスに取って誰に当たるのか、また、ヤコブとヨハネは、主イエスに取ってどんな関係があるのかについて学んで見ました。
聖書学者の中には、主イエスは乙女マリアの胎に、完全に神の奇跡によって宿らされたと主張する人がいることを聞いたことがあります。
普通、人がその母親の胎に宿る為には、父親の精子と母親の卵子が一つにならなくてはなりません。事実、私たちはそうして生まれて来たのです。しかし主イエス様は違います。確かに、神様の奇跡によって、母マリアの胎に宿られたのですが、母マリアの血を受け継いでいることは間違いありません。もし、母マリアの血を受け継いでいないとしたら、ダビデの子、すなわちダビデの子孫ではなく、まさに聖書は偽りを書き記していることになります。また、悪魔は誘惑もしません。
イザヤは預言しています。
『エッサイの根株から新芽が生え、その根から若枝が出て実を結ぶ。(イザヤ書11:1)』と。
そして、福音書にはこう書いてあります。
『イエス・キリストの誕生は次のようであった。その母マリヤはヨセフの妻と決まっていたが、ふたりがまだ一緒にならないうちに、聖霊によって身重になったことがわかった。(マタイの福音書1:18)』と。
つまり、聖霊が父親の役目をされたことになるのです。私は、ある本で、マリアの卵子の遺伝子の中に、聖霊が男性遺伝子y染色体を入れられて、主イエスの御からだをマリアの胎に宿らさせたと言うことを読んだことがあります。
ここで何が言いたいのかと言いますと、叔母サロメも、またヤコブとヨセフも、主イエス様と、真に血縁関係があると言う事実をです。血が繋がっていると言うことをです。
それゆえ、この場面において、他の十人の弟子たちが、非常に怒りを覚えたわけです。またゼベダイの妻サロメは、その気が無かったとしても、主イエスを幼い頃から良く知っている実の叔母と言う立場を利用したと、思われても当然だと思われます。しかし、主は叔母サロメに明言します。
「あなたがたは私の杯を飲みはします。しかし、私の右と左にすわることは、この私の許すことではなく、私の父によってそれに備えられた人々があるのです。」と。》