◇◆◇日々のみ言葉
2021年9月24日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書20章20節~24節】
20:20 そのとき、ゼベダイの子たちの母が、子どもたちと一緒にイエスのもとに来て、ひれ伏して、お願いがありますと言った。
20:21 イエスが彼女に、「どんな願いですか。」と言われると、彼女は言った。「私のこのふたりの息子が、あなたの御国で、ひとりはあなたの右に、ひとりは左にすわれるようにお言葉を下さい。」
20:22 けれども、イエスは答えて言われた。「あなたがたは自分が何を求めているのか、わかっていないのです。私が飲もうとしている杯を飲むことができますか。」彼らは「できます。」と言った。
20:23 イエスは言われた。「あなたがたは私の杯を飲みはします。しかし、私の右と左にすわることは、この私の許すことではなく、私の父によってそれに備えられた人々があるのです。」
20:24 このことを聞いたほかの十人は、このふたりの兄弟のことで腹を立てた。
◎ショートメッセージ
《この場面は不思議な光景です。なぜなら、ゼベダイの子たちの母と言うのは、主イエスの実の叔母にあたるからです。
マタイの福音書によれば、主イエスの十字架の側近くにいましたのは、
『そこには、遠くからながめている女たちがたくさんいた。イエスに仕えてガリラヤからついて来た女たちであった。その中に、マグダラのマリヤ、ヤコブとヨセフとの母マリヤ、ゼベダイの子らの母がいた。(マタイ 27:55~27:56)』と書かれています。
またマルコの福音書の並行記事では、
『また、遠くのほうから見ていた女たちもいた。その中にマグダラのマリヤと、小ヤコブとヨセの母マリヤと、またサロメもいた。イエスがガリラヤにおられたとき、いつもつき従って仕えていた女たちである。この他にも、イエスと一緒にエルサレムに上って来た女たちがたくさんいた。(マルコ15:40~15:41)』となっており、
そして、ヨハネの福音書によりますと、
『兵士たちはこのようなことをしたが、イエスの十字架のそばには、イエスの母と母の姉妹と、クロパの妻のマリヤとマグダラのマリヤが立っていた。(ヨハネ19:25)』と書かれています。
この並行記事から、ヤコブとヨセフのマリアがクロパ(クレオパトロスの略称)の妻マリアであり、ゼベダイの子らの母は、イエスの母の妹であることが分かります。そしてその名前はサロメであることも。
と言うことは、ベツレヘムで生まれて、両親と共にエジプトからナザレに帰還した甥っ子のイエスを、幼い時から知っていることになります。それだけではありません。
主イエスも、母マリアの妹サロメを知っており、またサロメがカペナウムに嫁ぎ、二人の可愛い従兄弟ヤコブとヨセフが生まれたことも知っていることになります。
その実の叔母が、実の従兄弟であり十二使徒でもあるヤコブとヨハネを連れて、願い出たのです。明日も同じ箇所からです。》