◇◆◇日々のみ言葉
2021年9月26日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書20章20節~24節】
20:20 そのとき、ゼベダイの子たちの母が、子どもたちと一緒にイエスのもとに来て、ひれ伏して、お願いがありますと言った。
20:21 イエスが彼女に、「どんな願いですか。」と言われると、彼女は言った。「私のこのふたりの息子が、あなたの御国で、ひとりはあなたの右に、ひとりは左にすわれるようにお言葉を下さい。」
20:22 けれども、イエスは答えて言われた。「あなたがたは自分が何を求めているのか、わかっていないのです。私が飲もうとしている杯を飲むことができますか。」彼らは「できます。」と言った。
20:23 イエスは言われた。「あなたがたは私の杯を飲みはします。しかし、私の右と左にすわることは、この私の許すことではなく、私の父によってそれに備えられた人々があるのです。」
20:24 このことを聞いた他の十人は、このふたりの兄弟のことで腹を立てた。
◎ショートメッセージ
《引き続き、一昨日および昨日と同じ箇所からとなります。明日は先に行きましょう。この記事は、マルコの福音書にも並行記事として書かれています。
マルコによりますと、
『さて、ゼベダイのふたりの子、ヤコブとヨハネが、イエスのところに来て言った。
「先生。私たちの頼み事をかなえていただきたいと思います。」
イエスは彼らに言われた。
「何をしてほしいのですか。」彼らは言った。
「あなたの栄光の座で、ひとりを先生の右に、ひとりを左にすわらせて下さい。」
しかし、イエスは彼らに言われた。
「あなたがたは自分が何を求めているのか、わかっていないのです。あなたがたは、私の飲もうとする杯を飲み、私の受けようとするバプテスマを受けることができますか。」
彼らは「できます。」と言った。イエスは言われた。
「なるほどあなたがたは、私の飲む杯を飲み、私の受けるべきバプテスマを受けはします。しかし、私の右と左にすわることは、私が許すことではありません。それに備えられた人々があるのです。」
十人の者がこのことを聞くと、ヤコブとヨハネのことで腹を立てた。(マルコの福音書10:35~10:41)』となっています。
何とここでは、彼らの母サロメは登場せず、ヤコブとヨハネが主イエスの所にやって来て、願ったことになっています。しかし、叔母サロメはその場に同席していたに違いありませんし、また願い出たのも叔母サロメであったことは疑いのないことです。
彼らは、他の十人の弟子がいない時を見計らって、主に願い出たと思われます。もし、そに場に居合わせたとしたら、たとえ主イエスの御前であったとしても、声を荒げたに違いないからです。他の弟子たちは、あとで知ることになるのです。
さて、主イエスは言われます。
「あなたがたは、私の飲む杯を飲み私の受けるべきバプテスマを受けはします。」
この「バプテスマ」こそ、十二使徒の中の最初の殉教者ヤコブのことを指しています。そして、二世紀まで生き残って、パトモス島で苦しむ、最後の生き証人ヨハネを指しています。》