◇◆◇日々のみ言葉
2021年9月29日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書20章29節~34節】
20:29 彼らがエリコを出て行くと、大ぜいの群衆がイエスについて行った。
20:30 すると、道ばたにすわっていたふたりの盲人が、イエスが通られると聞いて、叫んで言った。「主よ。私たちをあわれんで下さい。ダビデの子よ。」
20:31 そこで、群衆は彼らを黙らせようとして、たしなめたが、彼らはますます、「主よ。私たちをあわれんで下さい。ダビデの子よ。」と叫び立てた。
20:32 すると、イエスは立ち止まって、彼らを呼んで言われた。「私に何をしてほしいのか。」
20:33 彼らはイエスに言った。「主よ。この目をあけていただきたいのです。」
20:34 イエスはかわいそうに思って、彼らの目にさわられた。すると、すぐさま彼らは見えるようになり、イエスについて行った。
◎ショートメッセージ
《ここから場面が一変します。この記事は、三つの共観福音書に掲載されています。
マルコの福音書の並行記事では、
『彼らはエリコに来た。イエスが、弟子たちや多くの群衆と一緒にエリコを出られると、テマイの子のバルテマイという盲人のこじきが、道ばたにすわっていた。
ところが、ナザレのイエスだと聞くと、
「ダビデの子のイエスさま。私をあわれんで下さい。」と叫び始めた。
そこで、彼を黙らせようと、大ぜいでたしなめたが、彼はますます、「ダビデの子よ。私をあわれんで下さい。」と叫び立てた。すると、イエスは立ち止まって、
「あの人を呼んで来なさい。」と言われた。そこで、彼らはその盲人を呼び、
「心配しないでよい。さあ、立ちなさい。あなたをお呼びになっている。」と言った。
すると、盲人は上着を脱ぎ捨て、すぐ立ち上がって、イエスのところに来た。そこでイエスは、さらにこう言われた。
「私に何をしてほしいのか。」すると、盲人は言った。
「先生。目が見えるようになることです。」するとイエスは、彼に言われた。
「さあ、行きなさい。あなたの信仰があなたを救ったのです。」
すると、すぐさま彼は見えるようになり、イエスの行かれる所について行った。(マルコの福音書10:46~10:52)』となっています。
マタイでは、エリコから出て来た時に、二人の盲人が主に叫ぶ事になっていますが、マルコでは、エリコに入って、エリコから出て来た時に、テマイの子バルテマイと言う一人の目の見えない乞食が、主に叫ぶことになっています。この違いは何かと言いますと、盲人の乞食は二人いたのです。そして、その中の一人、すなわちテマイの子バルテマイが、必死に主に叫び願ったと言うわけです。
マタイは、複数形が使われていますが、マルコでは単数形が使われています。またマルコは、いやされた盲人の乞食の名前を明らかにしています。
この事から、バルテマイは救われて、主の教会に加えられたと私は思います。》