◇◆◇日々のみ言葉
2021年10月1日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書21章1節~3節】
21:1 それから、彼らはエルサレムに近づき、オリーブ山のふもとのベテパゲまで来た。そのとき、イエスは、弟子をふたり使いに出して、
21:2 言われた。「向こうの村へ行きなさい。そうするとすぐに、ろばがつながれていて、一緒にろばの子がいるのに気がつくでしょう。それをほどいて、私の所に連れて来なさい。
21:3 もし誰かが何か言ったら、『主がお入用なのです。』と言いなさい。そうすれば、すぐに渡してくれます。」
◎ショートメッセージ
《今日から、マタイの福音書の学びも第21章に入ります。しゅろの日曜日の場面に入ります。
第20章は、エリコの門における盲人バルテマイのいやしで終わっていますが、実はエリコを出てから、しゅろの日曜日の「エルサレム入場」までの間に、起こった多くの出来事をマタイは省略しています。
それゆえ、使徒ヨハネは第四福音書を書くことになるわけです。たとえば、この時すでに、マルタとマリアの弟ラザロはよみがえっています。そして、この入場の時には、マリアによって、主イエスは純粋なナルドの香油を注がれており、主の周りには、ものすごく良い香りが充満していました。
ヨハネによりますと、
『イエスは過越の祭りの六日前にベタニヤに来られた。そこには、イエスが死人の中からよみがえらせたラザロがいた。人々はイエスのために、そこに晩餐を用意した。そしてマルタは給仕していた。ラザロは、イエスと共に食卓に着いている人々の中に混じっていた。マリヤは、非常に高価な、純粋なナルドの香油三百グラムを取って、イエスの足に塗り、彼女の髪の毛でイエスの足をぬぐった。家は香油のかおりで一杯になった。(ヨハネの福音書12:1~12:3)』と書かれています。
ここで主イエスは、二人の弟子を遣わします。この記事は三つの共観福音書に記載されていますが、誰を遣わしたのかは分かりません。なぜなら、マタイ・マルコ・ルカとも、「二人の弟子」となっているからです。しかし、ルカの福音書には、最後の晩餐を準備させるための使いとして、ペテロとヨハネを遣わす場面があります。
ルカによりますと、
『さて、過越の小羊のほふられる、種なしパンの日が来た。イエスは、こう言ってペテロとヨハネを遣わされた。「私たちの過越の食事ができるように、準備をしに行きなさい。」(ルカの福音書22:7~22:8)』と、なっています。
よって、雌ろばの子ろばを調達に行かされたのは、この二人ではないかと考えられるのです。
なぜなら、とても大切な真理を、主イエスは教えておられるからです。また、エルサレム初代教会において用いられるのは、主の兄弟ヤコブと、使徒ペテロとゼベダイの子ヨハネだからです。》