◇◆◇日々のみ言葉
2021年12月15日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書25章24節~30節】
25:24 「ところが、一タラント預かっていた者も来て、言った。『ご主人様。あなたは、蒔かない所から刈り取り、散らさない所から集めるひどい方だとわかっていました。
25:25 私はこわくなり、出て行って、あなたの一タラントを地の中に隠しておきました。さあどうぞ、これがあなたの物です。』
25:26 ところが、主人は彼に答えて言った。『悪いなまけ者のしもべだ。私が蒔かない所から刈り取り、散らさない所から集めることを知っていたというのか。
25:27 だったら、おまえはその私の金を、銀行に預けておくべきだった。そうすれば私は帰って来たときに、利息がついて返してもらえたのだ。
25:28 だから、そのタラントを彼から取り上げて、それを十タラント持っている者にやりなさい。』
25:29 だれでも持っている者は、与えられて豊かになり、持たない者は、持っているものまでも取り上げられるのです。
25:30 役に立たぬしもべは、外の暗やみに追い出しなさい。そこで泣いて歯ぎしりするのです。」
◎ショートメッセージ
《今日は「タラント」のたとえの学びの最後となります。特に、主イエスが言われた最後の言葉について考えて見たいと思います。
『悪いなまけ者のしもべだ。私が蒔かない所から刈り取り、散らさない所から集めることを知っていたというのか。だったら、おまえはその私の金を、銀行に預けておくべきだった。そうすれば私は帰って来たときに、利息がついて返してもらえたのだ。』
まず、当時のユダヤには「銀行」なるものがあったのでしょうか。実は、両替商人がその仕事を請け負った事が伝えられています。
また、金貸しが存在したことは事実です。その金貸しが法外の利息を要求していたことも事実です。この時代は、強者が弱者を食い物にしていたのです。
次に主イエスは、
『だから、そのタラントを彼から取り上げて、それを十タラント持っている者にやりなさい。』と言われました。
これはどのようなことなのでしょうか。なぜ、すでに十タラント持っている者に一タラントが与えられるのでしょうか。実は、これは霊的な意味であって、また奥義でもあるのです。
つまり、一タラントとは、そのしもべの能力と賜物であり、あるいはミニストリーとも言えるものなのです。それが取り上げられることを意味しています。
そして、主から与えられた五タラントの能力や賜物をフルに活かして働く者に、さらに能力と賜物と働きが加えられると言うことなのです。
主イエスを信じ救われた者には、使命が与えられています。そして、その使命を成し遂げた者に対する報いもあるのです。
最後に、怠け者のしもべはどうなったのでしょうか。彼は外の暗やみに追い出されます。そして、そこで泣いて歯ぎしりするのです。私たちは、そのような者ではないはずです。》