• 日々のみ言葉 2021年12月20日(月)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年12月20日(月)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書26章1節~2節】
    26:1 イエスは、これらの話をすべて終えると、弟子たちに言われた。
    26:2「あなたがたの知っているとおり、二日たつと過越の祭りになります。人の子は十字架につけられるために引き渡されます。」

    ◎ショートメッセージ
    《今日からマタイの福音書の学びも、第26章に入ります。主イエスは弟子たちにこう言われました。
    「あなたがたの知っているとおり、二日たつと過越の祭りになります。」

     と言うならば、この時点では、木曜日になります。しかし、若干日程の食い違いがあるようです。なぜなら、主イエスは金曜日に十字架につけられるからです。しかし「過越の祭り」は、安息日の土曜日から始まります。ユダヤ暦は、何度も書き記していますように、日没から日付が変わります。
     よって、この場面は、木曜日になった時、すなわちローマ暦で言うならば、水曜日の午後6時過ぎのことになるはずです。
     そしてその後、ベタニヤのマリアが主イエスに高価な「ナルドの香油」を振りかける場面が訪れます。
     しかし、ヨハネの福音書によりますと、その行為が行なわれたのは、主イエスと弟子たちが、過越の祭りの六日前にベタニヤにやって来た時なのです。その食い違いがあるのです。その辺りについても考えて見たいと思っています。

    「人の子は十字架につけられるために引き渡されます。」

     この受難予告は、四回目とも言えるものです。しかもマタイだけが掲載しています。この時にも、まだ弟子たちには、何の意味なのか分かりませんでした。「十字架」の奥義さえ、彼らには理解出来なかったのです。
     しかし、「十字架」と言う意味は知っていました。それは、ローマ帝国反逆罪を犯した者だけに課せられる「見せしめの刑」であったからです。
     三年と半年におよぶ月日を、文字通りすべてを捨てて従って来た主イエス様が、どうして十字架刑に処せられると言うのでしょうか。ローマ帝国の支配下から解放して下さるメシアとして、弟子たちは信じ従って来ていたのです。
     この時のエルサレムは、まだ平穏であり活気づいていました。誰もが、間もなく訪れる最大の催しである祭、すなわち「過越の祭り」の準備に、心躍らせていたからです。》

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