• 日々のみ言葉 2021年12月21日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年12月21日(火)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書26章3節~5節】
    26:3 その頃、祭司長、民の長老たちは、カヤパという大祭司の家の庭に集まり、
    26:4 イエスをだまして捕え、殺そうと相談した。
    26:5 しかし、彼らは、「祭りの間はいけない。民衆の騒ぎが起こるといけないから。」と話していた。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日からマタイの福音書の学びも、第26章に入りました。この場面は、主イエスが言われるように「過越の祭り」の二日前の出来事となります。それが「その頃」になります。

     まず、驚くべきことがあります。ユダヤ人の指導者たちが、当時の大祭司であったカヤパの庭に集まって協議したことが書かれています。なぜこの場面をマタイ、そしてマルコは福音書に書き記すことが出来たのでしょう。弟子たちの誰もが、勝手に大祭司の庭に入るわけには行かなかったはずです。しかもこの庭こそ、シモン・ペテロが鶏が鳴く前に三度も主イエスを否定する舞台でもあるのです。また、二度の宗教裁判が行なわれた場所にもなるのです。

     結論から言いますと、ユダヤの指導者の中にも、主イエスの弟子が存在していたからです。私たちは、アリマタヤのヨセフとニコデモが、最高法院の議員でありながら、主イエスの弟子であったことを知っています。
     彼ら二人は、十字架刑によって死なれた主イエスの御からだを埋葬します。その時、主イエスの弟子であることを公にするのです。もちろん、すぐさま彼らは議員を免職させられます。
     しかしその後、ペテロとヨハネの二人の裁判、そして次には十二使徒たちの裁判において、その処遇に対する協議の場面が「使徒の働き」には書き記されているのです。
     これは、アリマタヤのヨセフとニコデモ以外にも、主イエスの隠れた弟子が、議会議員の中に存在していたことを明らかにしています。

     また、ユダヤの指導者たちの大きな罪が示されています。それは、「イエスをだまして捕え、殺そうと相談した」ことです。律法に従っていることを誇りとするパリサイ人や律法学者たちでさえ、偽りの証言を持って主イエスを刑に処せることを真剣に考えていたと言うのです。
     しかも彼らは、「祭りの間はいけない。民衆の騒ぎが起こるといけないから。」と言っていたのです。
     なぜなら「しゅろの日曜日」における、主イエスの「エルサレム入場」を見ていたからです。しかも、ゼカリヤ書に書かれた預言を知っており、その通りのことが起こったからです。
    『シオンの娘よ。大いに喜べ。エルサレムの娘よ。喜び叫べ。見よ。あなたの王があなたの所に来られる。この方は正しい方で、救いを賜わり、柔和で、ろばに乗られる。それも、雌ろばの子の子ろばに。(ゼカリヤ9:9)』と、書かれています。

     彼らは、「過越の祭り」の始まる前が良いか、それとも終わってからが良いかと考えあぐんでいたのです。その時、彼らに「イスカリオテのユダ」と言う、願ってもない助け人が現われます。》

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