• 日々のみ言葉 2021年12月22日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年12月22日(水)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書26章6節~13節】
    26:6 さて、イエスがベタニヤで、らい病人シモンの家におられると、
    26:7 ひとりの女がたいへん高価な香油のはいった石膏のつぼを持って御もとに来て、食卓に着いておられたイエスの頭に香油を注いだ。
    26:8 弟子たちはこれを見て、憤慨して言った。「何のために、こんなむだなことをするのか。
    26:9 この香油なら、高く売れて、貧乏な人たちに施しができたのに。」
    26:10 するとイエスはこれを知って、彼らに言われた。「なぜ、この女を困らせるのです。私に対して立派なことをしてくれたのです。
    26:11 貧しい人たちは、いつもあなたがたと一緒にいます。しかし、私は、いつもあなたがたと一緒にいるわけではありません。
    26:12 この女が、この香油を私のからだに注いだのは、私の埋葬の用意をしてくれたのです。
    26:13 まことに、あなたがたに告げます。世界中のどこででも、この福音が宣べ伝えられる所なら、この人のした事も語られて、この人の記念となるでしょう。」

    ◎ショートメッセージ
    《マタイとマルコは、「過越の祭り」の二日前の出来事として、つまり木曜日(ローマ暦では水曜日の午後6時過ぎ)の夕食の時に、ベタニアのマルタの妹であり、よみがえったラザロの姉であるマリアの、「ナルドの香油」事件が起きたこととしています。

     マルコによる同一並行記事では、
    『イエスがベタニヤで、らい病人シモンの家におられたとき、食卓についておられると、ひとりの女が、純粋で、非常に高価なナルド油のはいった石膏のつぼを持って来て、そのつぼを割り、イエスの頭に注いだ。すると、何人かの者が憤慨して互いに言った。
    「何のために、香油をこんなにむだにしたのか。この香油なら、三百デナリ以上に売れて、貧乏な人たちに施しができたのに。」
     そうして、その女をきびしく責めた。すると、イエスは言われた。
    「そのままにしておきなさい。なぜこの人を困らせるのですか。私のために、立派なことをしてくれたのです。貧しい人たちは、いつもあなたがたと一緒にいます。それで、あなたがたがしたいときは、いつでも彼らに良いことをしてやれます。しかし、私は、いつもあなたがたと一緒にいるわけではありません。この女は、自分にできることをしたのです。埋葬の用意にと、私のからだに、前もって油を塗ってくれたのです。まことに、あなたがたに告げます。世界中のどこででも、福音が宣べ伝えられる所なら、この人のした事も語られて、この人の記念となるでしょう。」(マルコ14:3~14:9)』となっています。

     この二つの福音書は、ほぼ同じ解釈に立っています。どちらも「らい病人シモン」の家となっています。この事から、ベタニアのマルタと妹マリア、そして弟ラザロの父親が、かつてはらい病人であって、主イエスに奇跡的に癒された者である可能性が考えられるのです。
     またマリアが主イエスに注いだ「ナルドの香油」は、三百デナリ以上の価値があったことが分かります。それは労働者が一日働く賃金の三百日分、すなわち一年分に相当するのです。マリアが結婚する時に持参する花嫁道具です。明日も同じ箇所からです。》

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