◇◆◇日々のみ言葉
2022年1月20日(木)
◎聖書箇所【マタイの福音書26章45節~47節】
26:45 それから、イエスは弟子たちのところに来て言われた。「まだ眠って休んでいるのですか。見なさい。時が来ました。人の子は罪人たちの手に渡されるのです。
26:46 立ちなさい。さあ、行くのです。見なさい。私を裏切る者が近づきました。」
26:47 イエスがまだ話しておられるうちに、見よ、十二弟子のひとりであるユダがやって来た。剣や棒を手にした大ぜいの群衆も一緒であった。群衆はみな、祭司長、民の長老たちから差し向けられたものであった。
◎ショートメッセージ
《マルコによる同一並行記事では、
『イエスは三度目に来て、彼らに言われた。
「まだ眠って休んでいるのですか。もう十分です。時が来ました。見なさい。人の子は罪人たちの手に渡されます。立ちなさい。さあ、行くのです。見なさい。私を裏切る者が近づきました。」
そしてすぐ、イエスがまだ話しておられるうちに、十二弟子のひとりのユダが現われた。剣や棒を手にした群衆も一緒であった。群衆はみな、祭司長、律法学者、長老たちから差し向けられたものであった。(マルコ14:41~14:43)』となっています。
また、ルカは、
『それで、彼らに言われた。
「なぜ、眠っているのか。起きて、誘惑に陥らないように祈っていなさい。」
イエスがまだ話をしておられるとき、群衆がやって来た。十二弟子のひとりで、ユダという者が、先頭に立っていた。ユダはイエスに口づけしようとして、みもとに近づいた。(ルカ22:46~22:47)』と、書き記しています。
そしてヨハネは、
『ところで、イエスを裏切ろうとしていたユダもその場所を知っていた。イエスがたびたび弟子たちとそこで会合されたからである。そこで、ユダは一隊の兵士と、祭司長、パリサイ人たちから送られた役人たちを引き連れて、ともしびとたいまつと武器を持って、そこに来た。(ヨハネ18:2~18:3)』と証しています。
四つの福音書における同一並行記事を比べて見ますと、段階的にイスカリオテのユダが引き連れて来た群衆の詳細が分かって来ます。群衆はみな、祭司長、民の長老たちから差し向けられたものであって、それはエルサレムの役人たちと、ローマ軍の一部隊(600人)であったことが分かります。
一番大切な真理とは、十二使徒に任命されたイスカリオテのユダが、その群衆の先頭を切って、主イエスに向かって来たことにあります。
十一使徒たちには、誰が裏切り者かが一目瞭然となるのです。しかも、信愛の証しである口づけが、誰が主イエスなのかを明らかにする合図として使用されるのです。
この時の、主イエスのお心は、いかようなものであったことでしょう。どれほどの悲しみを味あわれた事でしょう。なぜなら、主イエスは、この時であってもイスカリオテのユダを愛されていたからです。そして、悔い改める機会をお与えになるのです。》