• 日々のみ言葉 2022年1月27日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2022年1月27日(木)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書26章57節】
    26:57 イエスをつかまえた人たちは、イエスを大祭司カヤパの所へ連れて行った。そこには、律法学者、長老たちが集まっていた。

    ◎ショートメッセージ
    《ヨハネにおける同一並行記事では、
    『そこで、一隊の兵士と千人隊長、それにユダヤ人から送られた役人たちは、イエスを捕えて縛り、まずアンナスのところに連れて行った。彼がその年の大祭司カヤパのしゅうとだったからである。カヤパは、ひとりの人が民に代わって死ぬことが得策である、とユダヤ人に助言した人である。シモン・ペテロともうひとりの弟子は、イエスについて行った。この弟子は大祭司の知り合いで、イエスと一緒に大祭司の中庭にはいった。(ヨハネ18:12~18:15)』と書かれています。

     マタイは、主イエスをつかまえた人たちは、「イエスを大祭司カヤパの所へ連れて行った」と書き記していますが、ヨハネはさらに詳細にわたってその時の事を書き記しています。
     しかし、これは驚異的なことです。なぜなら、主イエスが十字架にかけられたのは、紀元27年から30年頃と考えられているからです。
     そして、最後の生き証人でありエペソ教会の長老ヨハネが、福音書を執筆したのは、紀元90年から2世紀にかけてと伝えられているからです。
     つまり、十字架から60年~70年経った後になるのです。しかも、年老いたヨハネが、まるでその場面をビデオでリプレイしたかのように、鮮明に思い起こして書き記しているのです。しかも、その文章は臨場感溢れるものとなっています。

     ヨハネによりますと、主イエスを捕らえた者たちは、まず大祭司アンナスの所に連れて行ったとあります。当時の大祭司はカヤパでありましたが、実際に主権を握っていたのは、先の大祭司でありカヤパのしゅうとであったアンナスでした。それゆえ、主イエスはアンナスの所に連れて行かれたわけです。
     実際には、アンナスとカヤパの屋敷は、同じ敷地内の中にあったと考えられます。おそらく夜更けでもありますし、急遽サンヘドリンの会議が行なわれる事となり、民の長老たちや祭司長たち、そして律法学者やパリサイ人たちの議員が集められていたと思われます。
     主イエスは、三回の宗教的裁判を受けることになります。まず、前大祭司アンナスの裁判、そして現大祭司カヤパの裁判、最後はユダヤ最高議会による裁判です。
     裁判とは言っても名ばかりであって、すでに死罪と決められており、死罪にする為に証拠を立証すると言う、まさにモーセ五書の律法に反する、神をも恐れない行ないであったのです。

     ヨハネは、主イエスの後をシモン・ペテロと一緒に付いて行ったことを書き記しています。しかも、ヨハネは大祭司の知り合いであったと言う、新たな事実が明らかにされています。
     時刻は金曜日の真夜中のこととなり、主イエスが十字架にかけられるまで、あと9時間くらいを残すこととなりました。》

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