◇◆◇日々のみ言葉
2022年1月29日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書26章59節~61節】
26:59 さて、祭司長たちと全議会は、イエスを死刑にするために、イエスを訴える偽証を求めていた。
26:60 偽証者がたくさん出て来たが、証拠はつかめなかった。しかし、最後にふたりの者が進み出て、
26:61 言った。「この人は、『私は神の神殿をこわして、それを三日のうちに建て直せる。』と言いました。」
◎ショートメッセージ
《十戒には、このように書かれています。
『あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。(出エジプト20:16)』と。
そして申命記には、律法として、
『どんな咎でも、どんな罪でも、すべて人が犯した罪は、ひとりの証人によっては立証されない。ふたりの証人の証言、または三人の証人の証言によって、そのことは立証されなければならない。
もし、ある人に不正な証言をするために悪意のある証人が立ったときには、相争うこの二組の者は、主の前に、その時の祭司たちとさばきつかさたちの前に立たなければならない。
さばきつかさたちはよく調べたうえで、その証人が偽りの証人であり、自分の同胞に対して偽りの証言をしていたのであれば、あなたがたは、彼がその同胞にしようとたくらんでいたとおりに、彼になし、あなたがたのうちから悪を除き去りなさい。
他の人々も聞いて恐れ、このような悪を、あなたがたのうちで再び行なわないであろう。(申命記19:15~19:20)』と書かれています。
しかし、主イエスの裁判において、ユダヤ最高議会は、自分たちが重んじていると主張するモーセ五書の律法を、いとも簡単に破ろうとしているのです。
しかも、刑罰はすでに死罪と決めており、死罪にする為に偽証者を募ると言う、まさに神様をも畏れぬ企てを実行しようとしていたのです。
主イエス様は、罪をまったく犯さなかった方であり、また律法をすべて守られた唯一のお方です。よって主に落ち度など、ただの一つもあろうはずがないのです。
当然、いくら最高議会が罪を立証しようとして、偽証者を何人も立てたとしても一致するはずはありません。
しかし、最後に二人の偽証者が証人となりました。
「この人は、『私は神の神殿をこわして、それを三日のうちに建て直せる。』と言いました。」
この主イエスのお言葉は、公生涯のごく初期の頃に語られたものです。しかも「たとえ」であって、ご自身の体の事を言われました。つまり、死んだ後、三日目によみがえるという預言であるのです。》