• 日々のみ言葉 2022年1月30日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2022年1月30日(日)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書26章62節~64節】
    26:62 そこで、大祭司は立ち上がってイエスに言った。「何も答えないのですか。この人たちが、あなたに不利な証言をしていますが、これはどうなのですか。」
    26:63 しかし、イエスは黙っておられた。それで、大祭司はイエスに言った。「私は、生ける神によって、あなたに命じます。あなたは神の子キリストなのか、どうか。その答えを言いなさい。」
    26:64 イエスは彼に言われた。「あなたの言うとおりです。なお、あなたがたに言っておきますが、今からのち、人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見ることになります。」

    ◎ショートメッセージ
    《「何も答えないのですか。この人たちが、あなたに不利な証言をしていますが、これはどうなのですか。」
     この言葉を主イエスに投げかけたのは、大祭司カヤパです。しかし、偽証に対して、主イエスは答えるべき言葉がなかったことは当然です。
     主は、まことの人であると同時に、まことの創造主なる神様でもあられました。よって、人の思いも心の中のはかりごとも、すべてご存じであったのです。
     もし、主イエスが答えるとしたら、偽証した者の罪そのものを指摘することが出来たに違いありません。

     ついに、大祭司カヤパはしびれを切らし、主イエスに向かって「真実」なる質問を発します。私は、この質問も、聖霊なるお方が、言わせたのではないかと考えています。

    「私は、生ける神によって、あなたに命じます。あなたは神の子キリストなのか、どうか。その答えを言いなさい。」

     当時の大祭司とは、宗教的にも、また政治的にもユダヤの最高指導者でありました。大祭司の言葉は、ヤーヴェなる神の言葉とも言われていたからです。その大祭司カヤパが、その地位および神様から与えられた権威のもとに、主イエスに質問したのです。

     この質問をもちろん主イエスは聞き流すことも出来たと思われます。しかし、主イエスは、一人のイスラエルのユダヤ人として、大祭司と言う権威に従い、お答えになられます。

    「あなたの言うとおりです。なお、あなたがたに言っておきますが、今からのち、人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見ることになります。」

     この言葉は、真理でありまた預言です。主が言われた「あなたがた」とは、この当時のユダヤ人ではなく、未来のユダヤ人のことです。しかも、この時からすでに二千年近くが経っているのにもかかわらず、まだ成就してはいません。しかし、必ずその時はやって来ます。
     その成就の場面を、使徒ヨハネは黙示録に書き記しています。
    『見よ、彼が、雲に乗って来られる。すべての目、ことに彼を突き刺した者たちが、彼を見る。地上の諸族はみな、彼のゆえに嘆く。しかり。アーメン。(黙示録1:7)』と。「突き刺した者」とは、選民ユダヤ人のことです。》

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