◇◆◇日々のみ言葉
2022年2月9日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書27章11節】
27:11 さて、イエスは総督の前に立たれた。すると、総督はイエスに「あなたは、ユダヤ人の王ですか。」と尋ねた。イエスは彼に「そのとおりです。」と言われた。
◎ショートメッセージ
《主イエスは、ローマ総督ポンテオ・ピラトの前に出されました。
マルコの福音書における同一並行記事では、
『夜が明けるとすぐに、祭司長たちをはじめ、長老、律法学者たちと、全議会とは協議をこらしたすえ、イエスを縛って連れ出し、ピラトに引き渡した。ピラトはイエスに尋ねた。「あなたは、ユダヤ人の王ですか。」イエスは答えて言われた。「そのとおりです。」(マタイ15:1~15:2)』となっていて、ほぼマタイと同じです。
シモン・ペテロは、確かに外に出て行って激しく泣き崩れますが、主イエスが縛られて、その当時、ローマ総督が滞在していた「アントニヤ要塞」に連れられて行く時、一緒について行ったと思われます。
またヨハネは、主イエスの御側を離れずに、常に一緒にいたことが考えられます。それだからこそ、ヨハネの描写は、詳細にわたって書かれ、臨場感溢れるものとなっているのです。
ヨハネの福音書における同一並行記事では、
『そこで、ピラトはもう一度官邸にはいって、イエスを呼んで言った。
「あなたは、ユダヤ人の王ですか。」イエスは答えられた。
「あなたは、自分でそのことを言っているのですか。それとも他の人が、あなたに私のことを話したのですか。」ピラトは答えた。
「私はユダヤ人ではないでしょう。あなたの同国人と祭司長たちが、あなたを私に引き渡したのです。あなたは何をしたのですか。」イエスは答えられた。
「私の国はこの世のものではありません。もしこの世のものであったなら、私のしもべたちが、私をユダヤ人に渡さないように、戦ったことでしょう。しかし、事実、私の国はこの世のものではありません。」そこでピラトはイエスに言った。
「それでは、あなたは王なのですか。」イエスは答えられた。
「私が王であることは、あなたが言うとおりです。私は、真理のあかしをする為に生まれ、このことの為に世に来たのです。真理に属する者はみな、私の声に聞き従います。」(ヨハネ18:33~18:37)』と書かれています。
ここで、ポンテオ・ピラトは、主イエスに二度にわたって聞いています
「あなたは、ユダヤ人の王ですか。」
主イエスは、ダビデの子孫であり、また旧約聖書の預言によって、ユダヤ人の王であることは言うまでもないことです。それゆえ、「そのとおりです。」と言われました。
「それでは、あなたは王なのですか。」
次の質問は、ユダヤ人の王に留まらず、すべての国々の王であることを示しています。主イエスは、威厳を持って、「私が王であることは、あなたが言うとおりです。」と答えられたのです。》