• 日々のみ言葉 2022年2月10日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2022年2月10日(木)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書27章12節~14節】
    27:12 しかし、祭司長、長老たちから訴えがなされたときは、何もお答えにならなかった。
    27:13 そのとき、ピラトはイエスに言った。「あんなにいろいろとあなたに不利な証言をしているのに、聞こえないのですか。」
    27:14 それでも、イエスは、どんな訴えに対しても一言もお答えにならなかった。それには総督も非常に驚いた。

    ◎ショートメッセージ
    《ルカの福音書における同一並行記事には、祭司長と長老たちが、ポンテオ・ピラトに訴えた内容が記されています。

    『そこで、彼らは全員が立ち上がり、イエスをピラトのもとに連れて行った。そしてイエスについて訴え始めた。彼らは言った。「この人はわが国民を惑わし、カイザルに税金を納めることを禁じ、自分は王キリストだと言っていることがわかりました。」(ルカ23:1~23:2)』

     また、ヨハネの福音書における同一並行記事では、さらにその訴えの経緯が細かく書かれています。

    『さて、彼らはイエスを、カヤパの所から総督官邸に連れて行った。時は明け方であった。彼らは、過越の食事が食べられなくなることのないように、汚れを受けまいとして、官邸にはいらなかった。そこで、ピラトは彼らの所に出て来て言った。
    「あなたがたは、この人に対して何を告発するのですか。」
     彼らはピラトに答えた。
    「もしこの人が悪いことをしていなかったら、私たちはこの人をあなたに引き渡しはしなかったでしょう。」
     そこでピラトは彼らに言った。
    「あなたがたがこの人を引き取り、自分たちの律法に従ってさばきなさい。」
     ユダヤ人たちは彼に言った。
    「私たちには、だれを死刑にすることも許されてはいません。」
    これは、ご自分がどのような死に方をされるのかを示して話されたイエスの言葉が成就するためであった。(ヨハネ18:28~18:32)』と。

     特に、彼らが言います「私たちには、だれを死刑にすることも許されてはいません。」と言う言葉は偽りです。彼らには、宗教的理由において、「石打ちの刑」に処することが、ローマ人とは暗黙の了解が成されていたと思われます。もし、そうでなければ、どうしてステパノが殉教する必要があったと言うのでしょう。

     最高議会が企てていることは、ローマ帝国反逆罪において、見せしめの為に、公に処刑することなのです。
     なぜなら、ユダヤ人の中には、主イエスを真のメシアとして信じている者も大勢いたからです。そのゆえ、何の罪も見いだせないのに、石打ちの刑に処することは出来なかったのです。まさしく、ヨハネが書き記したように、『これは、ご自分がどのような死に方をされるのかを示して話されたイエスの言葉が成就する為であった。』のです。》

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