◇◆◇日々のみ言葉
2022年2月27日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書27章38節】
27:38 そのとき、イエスと一緒に、ふたりの強盗が、ひとりは右に、ひとりは左に、十字架につけられた。
◎ショートメッセージ
《ルカの福音書における同一並行記事には、
『十字架にかけられていた犯罪人のひとりはイエスに悪口を言い、
「あなたはキリストではないか。自分と私たちを救え。」と言った。ところが、もうひとりのほうが答えて、彼をたしなめて言った。
「おまえは神をも恐れないのか。おまえも同じ刑罰を受けているではないか。われわれは、自分のしたことの報いを受けているのだからあたりまえだ。だがこの方は、悪いことは何もしなかったのだ。」そして言った。
「イエス様。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出して下さい。」
イエスは、彼に言われた。
「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、私と共にパラダイスにいます。」(ルカ23:39~23:43)』と、ひじょうに詳細にわたって書き記されています。
なぜ、この記事をルカだけが書き記すことが出来たのでしょうか。十字架の御そばには、使徒の中ではゼベダイの子ヨハネだけがいました。また、主の母マリアとヨハネの母サロメ、クロパの妻マリヤとマグダラのマリヤもいました。彼らが、この有様をしっかりと目撃し、後にルカに伝えたのでしょうか。
女性たちは、この時泣き崩れていたのではないでしょうか。また主が愛された実の従兄弟でもあるヨハネ、彼でさえこの時に、冷静な目で状況を見渡すことが出来たのでしょうか。
どう考えても、この場面の記事は客観的とも言えるくらいに、冷静な目で書かれた感じが否めません。とすれば、やはりクレネ人シモンが見ていたことにならないでしょうか。
使徒の働きには、
『さて、アンテオケには、そこにある教会に、バルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、クレネ人ルキオ、国主ヘロデの乳兄弟マナエン、サウロなどという預言者や教師がいた。(使徒13:1)』と、書かれた箇所があります。
この中のメンバーの中で、「ニゲルと呼ばれるシメオン」こそが、「シモン」と同一人物であること、そして「クレネ人ルキオ」が医者ルカ(ルキオの略称)である可能性が非常に高いのです。
もし、そうであるとしたら、クレネ人シモンがルカに直接教えたとも考えられます。そして、何とここにはサウロ、すなわち異邦人の使徒パウロもいるのです。》