• 2022年3月13日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き15章22節~29節】(新約聖書p.265下段左側)
    15:22 そこで、使徒たちと長老たちは、全教会と共に、自分たちの中から人を選んで、パウロとバルナバと一緒にアンティオキアに送ることに決めた。選ばれたのはバルサバと呼ばれるユダとシラスで、兄弟たちの間で指導的な人であった。
    15:23 彼らはこの人たちに託して、こう書き送った。「兄弟である使徒たちと長老たちは、アンティオキア、シリア、キリキアにいる異邦人の兄弟たちに、あいさつを送ります。
    15:24 私たちは何も指示していないのに、私たちの中のある者たちが出て行って、いろいろなことを言ってあなたがたを混乱させ、あなたがたの心を動揺させたと聞きました。
    15:25 そこで私たちは人を選び、私たちの愛するバルナバとパウロと一緒に、あなたがたのところに送ることを、全会一致で決めました。
    15:26 私たちの主イエス・キリストの名のために、いのちを献げている、バルナバとパウロと一緒にです。
    15:27 こういうわけで、私たちはユダとシラスを遣わします。彼らは口頭で同じことを伝えるでしょう。
    15:28 聖霊と私たちは、次の必要なことのほかには、あなたがたに、それ以上のどんな重荷も負わせないことを決めました。
    15:29 すなわち、偶像に供えたものと、血と、絞め殺したものと、淫らな行ないを避けることです。これらを避けていれば、それで結構です。祝福を祈ります。」

    ◎メッセージ【教会からの最初の手紙】
    《第一回エルサレム教会会議の4回目です。初代牧師の主の弟ヤコブの発言で、使徒たち、そして長老たちの意見は一致しました。シモン・ペテロの発言、そしてパウロとバルナバの異邦人救いの証し、それらは、まさしく「愛の神様」である主イエスが成された、異邦人たちへの救いの恵みであったのです。主の恵みの証しは、聞く人々の心を和やかに、またおおらかに、そして建設的に整えて下さるのです。そこには、もちろん聖霊のご介入があったことは言うまでもありません。
     さて、「使徒たちと長老たちは、全教会と共に、自分たちの中から人を選んで、パウロとバルナバと一緒にアンティオキアに送ることに決めた」とあります。「全教会」とは、その時にまで設立されていたユダヤ地方の教会のことであり、そこから指導者である長老たちが、エルサレムに集められたことを意味しています。この問題は、責任ある者たち全員で結論を出すべき大きな問題であったからです。
     さて、エルサレム教会は、その指導的立場の者から二人を推薦します。それがバルサバとシラスなのです。シラスとパウロの出会いも、神様が定めていたに違いありません。
     バルサバとは、安息日の子と言う意味で、マッテヤとくじを引いたバルサバとは別人です。また、シラスとは、預言者とも言われ、シルワノと同一人物です。エルサレム会議の結果、パウロとバルナバとバルサバと共にアンティオキアに遣わされましたが、その後パウロと共に第二回伝道旅行に出発しました。パウロ殉教後は、ローマにおいてペテロとマルコと共に行動したと思われます。
     さて、主の弟ヤコブを中心として、この書簡が書かれます。実際に書き記したのは、有能な書記であった、シラスだと言われています。
    「聖霊と私たちは、次の必要なことのほかには、あなたがたに、それ以上のどんな重荷も負わせないことを決めました。すなわち、偶像に供えたものと、血と絞め殺したものと、淫らな行ないを避けることです。これらを避けていればそれで結構です。祝福を祈ります。」
     使徒パウロは、「御霊による一致」のことについて、強く勧めています。エペソ書には、
    『さて、私はあなたがたに勧めます。あなたがたは、召されたその召しにふさわしく歩みなさい。謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに耐え忍び、平和の絆で結ばれて、御霊による一致を熱心に保ちなさい。』と。
     教会は、一人一人が、御霊による一致を求めて行く必要があります。その為には、私たち一人一人が、「御霊の人」となり、御霊の九つの実(愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制)を実らせて行く必要があります。そうすれば、まだ主を知らないこの世の人々に大きな影響を与える存在になって行くのです。大切なことは、み言葉を良く聞き、そしてみ言葉に従うことです。》

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