◇◆◇日々のみ言葉
2022年3月20日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書28章2節~4節】
28:2 すると、大きな地震が起こった。それは、主の使いが天から降りて来て、石をわきへころがして、その上にすわったからである。
28:3 その顔は、いなずまのように輝き、その衣は雪のように白かった。
28:4 番兵たちは、御使いを見て恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
まず、なぜここにローマ兵の見張りが置かれたのでしょうか。
マタイの福音書によりますと、
『さて、次の日、すなわち備えの日の翌日、祭司長、パリサイ人たちはピラトの所に集まって、こう言った。
「閣下。あの、人をだます男がまだ生きていたとき、『自分は三日の後によみがえる。』と言っていたのを思い出しました。ですから、三日目まで墓の番をするように命じて下さい。そうでないと、弟子たちが来て、彼を盗み出して、『死人の中からよみがえった。』と民衆に言うかもしれません。そうなると、この惑わしのほうが、前の場合より、もっとひどいことになります。」ピラトは、
「番兵を出してやるから、行ってできるだけの番をさせるがよい。」と彼らに言った。そこで、彼らは行って、石に封印をし、番兵が墓の番をした。(マタイ27:62~27:66)』
と、詳しくその事情が書かれています。
しかし、この場面に誰が居合わせたと言うのでしょうか。もちろん、マタイ(レビ)は、この場にはおりません。彼はベタニヤにいます。ローマ兵の見張りも、この詳しい経緯は知らされてはいないはずです。
とすれば、安息日に集まった祭司長とパリサイ人たちの中に、後に主の弟子となる者が存在したと言うことになります。その者が使徒たちに証したのではないでしょうか。
主イエスの復活のしるしを最初に目撃したのは、十二使徒でもなく、またユダヤ人の指導者(祭司長たちやパリサイ人や律法学者たち)でもなく、ユダヤ人の神を信じていないローマ人、しかも異教徒であり戦闘のプロの4人のローマ兵であったのです。
彼らは瞬間に悟ります。今、自分たちが目の前にしているのは人間ではなく、超自然的存在であることを。そして、決して勝ち目のないことをです。
それゆえ、彼らは恐れのあまり、震え、死人のようになったのです。
これこそ、やがて、主イエスの福音がローマ人に伝わることの前触れではないでしょうか。この出来事が、イタリア隊百人隊長コルネリウスの救いに、つながって行くのではないでしょうか。》