◇◆◇日々のみ言葉
2022年3月19日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書28章2節~4節】
28:2 すると、大きな地震が起こった。それは、主の使いが天から降りて来て、石をわきへころがして、その上にすわったからである。
28:3 その顔は、いなずまのように輝き、その衣は雪のように白かった。
28:4 番兵たちは、御使いを見て恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった。
◎ショートメッセージ
《マタイの福音書の復活の出来事は、若干ですが時制が逆転して書き記されています。今日は、その点について考えて見ることにしましょう。
昨日は、マタイの福音書 28章1 節でした。
『さて、安息日が終わって、週の初めの日の明け方、マグダラのマリヤと、ほかのマリヤが墓を見に来た。』
すると、大きな地震が起こったとあります。つまり、マグダラのマリヤと、ほかのマリヤが墓を見に来た時に、大きな地震が起こったことになります。しかし、そうではないのです。
マルコの福音書における同一並行記事によりますと、
『さて、安息日が終わったので、マグダラのマリヤとヤコブの母マリヤとサロメとは、イエスに油を塗りに行こうと思い、香料を買った。そして、週の初めの日の早朝、日が上ったとき、墓に着いた。彼女たちは、
「墓の入口からあの石をころがしてくれる人が、だれかいるでしょうか。」とみなで話し合っていた。ところが、目を上げて見ると、あれほど大きな石だったのに、その石がすでにころがしてあった。(マルコ16:1~16:4)』となっています。
すなわち、彼女たちが、主イエスが葬られた墓にやって来た時には、すでに地震が起こった後であり、また見張りのローマ兵たちは、とっくに逃げ出した後のことになるのです。
もっとも、彼女たちは、石のふたにローマ式封印が施してあったこと、十字架から三日目まで、ポンテオ・ピラトが見張りの兵を出したことなど、知る良しもありません。
よって、
『すると、大きな地震が起こった。それは、主の使いが天から降りて来て、石をわきへころがして、その上にすわったからである。その顔は、いなずまのように輝き、その衣は雪のように白かった。番兵たちは、御使いを見て恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった。』
と言う、本日の聖書箇所での出来事は、彼女たちが目撃したことではないのです。それでは、なぜこの記事が、福音書に書かれているのでしょうか。
考えられますことは、この4人の見張りのローマ兵の中から、救われた者が存在したのではないでしょうか。もしかしましたら、マタイ(取税人レビ)と顔見知りであって、後にそのことを話したのではないでしょうか。明日も同じ箇所からとなります。》