• 2025年4月6日礼拝メッセージの概要

    ※本日の聖書箇所「ルカの福音書9章11節~17節」(新約p.131上段真中)
    9:11 ところが、それを知った群衆がイエスの後について来た。イエスは彼らを喜んで迎え、神の国のことを話し、また、癒やしを必要とする人たちを治された。
    9:12 日が傾き始めたので、十二人はみもとに来て言った。「群衆を解散させて下さい。そうすれば、彼らは周りの村や里に行き、宿をとり、何か食べることができるでしょう。私たちは、このような寂しい所にいるのですから。」
    9:13 すると、イエスは彼らに言われた。「あなたがたが、あの人たちに食べる物をあげなさい。」彼らは言った。「私たちには五つのパンと二匹の魚しかありません。私たちが出かけて行って、この民全員のために食べ物を買うのでしょうか。」
    9:14 というのは、男だけでおよそ五千人もいたからである。しかし、イエスは弟子たちに言われた。「人々を、五十人ぐらいずつ組にして座らせなさい。」
    9:15 弟子たちはそのとおりにして、全員を座らせた。
    9:16 そこでイエスは、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げ、それらのゆえに神をほめたたえてそれを裂き、群衆に配るように弟子たちにお与えになった。
    9:17 人々はみな、食べて満腹した。そして余ったパン切れを集めると、十二かごあった。

    ◎メッセージ【五千人の給食】
    《主イエスは弟子たちと共にベツサイダに退かれました。しかし、群衆は着いて来たのです。主は神の国について教え、また癒されたのです。そして、日が傾き始め、夕方になりました。弟子たちは、主の御もとに来て言います。
    「群衆を解散させて下さい。そうすれば、彼らは周りの村や里に行き、宿をとり、何か食べることができるでしょう。」
    「あなたがたが、あの人たちに食べる物をあげなさい。」
    「私たちには五つのパンと二匹の魚しかありません。私たちが出かけて行って、この民全員のために食べ物を買うのでしょうか。」
    「人々を、五十人ぐらいずつ組にして座らせなさい。」
    実は、ヨハネの福音書では、三つの共観福音書とは異なる記述が書き記されています。すなわち、主イエスの方から弟子たちに言われたことになっているのです。
    「どこからパンを買って来て、この人たちに食べさせようか。」
    「一人ひとりが少しずつ取るにしても、二百デナリのパンでは足りません。」
    「ここに、大麦のパン五つと、魚二匹を持っている少年がいます。でも、こんなに大勢の人々では、それが何になるでしょう。」
    少年が持っていたものは、母親が彼に持たせた、当時の一般的なお弁当であったと言われています。さて、主イエスは、弟子たちに命じます。
    「人々を、五十人ぐらいずつ組にして座らせなさい。」
    男性の人数は五千人と書かれていますが、女性と子供たちを数えますと、少なくとも二万人の人々がいたと言われています。
    主イエスは、五つのパンと二匹の魚を取り、神をほめたたえてそれを裂き始めました。いったい、どれほどの回数にわたって、主はパンと魚を裂かれたのでしょうか。また、この時には、なぜか、かごがあったことが分かります。十二弟子たちは、それぞれのかごに、主から裂かれたパンと魚を受け取って、群衆に配りました。私は、十二弟子以外の弟子たちも手助けしたと考えています。そして、人々は皆、食べて満腹しました。
    ところで、この奇跡は一体誰の為になされたのでしょうか。この奇跡は、弟子たちが、主イエスをさらに信じる為になされたものなのです。
    つまり主イエスは、彼らが知る旧約聖書の話、「エリヤの奇跡」を再現されたのです。その奇跡とは、「シドンのやもめの家にあった、かめの中の粉は尽きず、壺の中の油はなくならない」というものでした。エリヤとやもめと、彼女の一人息子と親戚の者が皆、養われたのです。この約束は、山上の垂訓においても、主イエスによってなされています。
    「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。」』と。私たちの父なる神様は、私たちの必要をすべて知っておられます。》

Comments are closed.